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saraluce
読書記録「魔術はささやく」
〜今日の1冊〜
今日の1冊は、宮部みゆきさんの作品を紹介します。
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。
〜読後の感想〜
3人の女性たちが次々に自殺…!?
3人目の女性の死に関わったタクシー運転手の甥は、知らず知らずのうちに事件の真相に迫っていくことになります。
主人公でもある甥の少年と級友や教師、バイト先の同僚たちとのやり取りの描写は読んでいて楽しかったです。
私的に宮部みゆきさんといえば、心理描写が素晴らしい作家さんというイメージが強いんですが、今作でも作中に出てくる人物の心理描写の書き方は流石の一言です。
ただ、犯人のトリックは…「え、そんなトリックなの?」と驚く、ちょっとファンタジーのような、変わったトリック内容でした。
事件の犯人や、犯人のトリックは自分が想像していた斜め上をいったという感じでした(笑)
ネタバレになりますので、気になる方はぜひ手にとって読んでみてください。