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読書記録「森に眠る魚」

〜今日の1冊〜

今日は角田光代さんの作品を紹介します。

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。

Amazonより

〜読後の感想〜

東京で出会った5人の子を持つ母親。
それぞれが自分の意見を持ちながら、「母親」であるがゆえに言葉に出せず、相手に対する嫉妬、不満、苛立ちをなんとか自分の中で消化しようともがいている様子が読んでいて辛かったです。
表向きは仲が良さそうにしているけれど、結局みんな孤独だったんだな〜と思いました。
今の現代にもあり得そうな、とてもリアルな読み心地の作品でした。


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