読書記録「山女日記」

今日の１冊です。

湊かなえさんの「山女日記」を紹介します。

彼女たちが山に登るのには、それぞれ理由がありました。

自分にしかわからない不安・不満…それが山に登ることで鮮明に見えてきます。

自分の人生を考えることのできる…読んだ後には心がスッキリとするような物語です。

・読後の感想

湊かなえさんの本を探していた時に、偶然見つけた１冊でした。

これまで読んできた作品とは一味違った読み心地となっています。

人生に対する様々な悩みを抱えた女性たちが、山に登りながら自分の人生と向き合っていく物語です。

【山登りは人生と同じ】

登っているうちは辛いと感じることが多くて、もう嫌だと思うことが多々あるけれど、頂上にたどり着いた時の感動は、道中にあった辛い事を一気に吹き飛ばしてしまうほどです。

私達が歩んでいく人生も、日々小さな悩みが絶えなくて、嫌なことのほうが多いけれど、その中にほんの少しでも楽しみを見つけられるから、またもう少し頑張ってみようかな…と思えるのです。

人生ってきっとその繰り返しなんだと思います。

本作に登場する女性たちの心の中にも、様々な悩み事があり…そんな女性の繊細な心理描写をとても丁寧に描いた感動作です。

読後感はスッキリとしていて、またゆっくりと日々を過ごしてみようかと思わせてくれる１冊でした。

・オススメしたい人

日々の生活に疲れたと感じる人

心が元気になる物語が読みたい人

感動する作品を読みたい人

山女日記