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読書記録「あしたの君へ」
〜今日の1冊〜
今日は柚月裕子さんの作品を紹介します。
家庭裁判所調査官補として研修の間、九州の福森家裁に配属された望月大地。そこでは窃盗を犯した少女、ストーカー事案で逮捕された高校生や親権を争う夫婦とその息子など、心を開かない相談者たちを相手に、懊悩する日々を送ることに…。大地はそれぞれの真実に辿り着き、一人前の家裁調査官となれるのか!?
〜読後の感想〜
この作品で初めて聞いた「家庭裁判所調査官補」という仕事。
主な仕事といえば、家庭問題や非行問題の当事者や関係者に面接をして事件原因調査を行う仕事だそうです。
様々な問題を抱えた当事者たちの話を聞きながら相談に乗って、一緒に解決策を見出していこうとしますが…心を開いていくことの難しさが文面から伝わってきました。
このような仕事が必要だということは分かるけれど、かなり精神的に辛いと思います。(読んでるこっちまでしんどかったです…)
作品自体は300ページ弱と短いですが、1話1話しっかり作られているので読み応えはある1冊です。