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読書記録「片想い」
今日の1冊は、東野圭吾さんの「片想い」です。
こちら、ページ数624ページと結構分厚い作品だったので、中々手に取る勇気がなかったのですが、東野圭吾作品を色々読みたかった時期なので思い切って手に取りました。
同窓会の帰り道、主人公はアメリカンフットボール部時代のマネージャーと十年ぶりに再会する。
昔から性同一性障害で悩んでいたという彼女は、現在は「男」として生きているという。
さらに、彼女から「人を殺した」と衝撃の告白を受けた主人公は…。
事件の真相を探るうちに次々と明らかになる事実が…。
・読後の感想
性同一性障害で悩む女性の話かな〜とぼんやりと思いながら読んでいましたが、そこにミステリーが加わることでかなり読み応えのある作品になっています。
読み進めるに連れて、主人公や、主人公の仲間たちの複雑な話が次々と出てきて、後半はもう一気読み必須でした。
(東野圭吾作品って基本的にどれも読みやすいから結局後半は一気読みなる確率高めです。)
殺人・殺人犯の家族・恋愛・性問題などなどが複雑に絡まり合う作品でした。
「男」として生きるマネージャーの美月、しかし彼女の中には時折「女」の部分が現れるんですが…。
「美月(性同一性障害だった女性)は男であり、同時に女でもある」という文章…。。
つまり、男と女で50%ずつ。
最初は、「男」として生きていると思っていたので、「女」の部分が残っていたということにはモヤッとした終わり方だったかなと…。
しかし、性問題に悩む人達の話も入っているため、非常に考えさせられる内容だったとも思います。
・オススメしたい人
性問題を取り上げた作品が読みたい人
東野圭吾作品が読みたい人