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【読書記録】火のないところに煙は
今日の1冊は芦沢央さんの「火のないところに煙は」を紹介します。
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。忘れたいと封印し続けていた痛ましい喪失は、まさにその土地で起こったのだ。私は迷いながらも、真実を知るために過去の体験を執筆するが……。謎と恐怖が絡み合い、驚愕の結末を更新しながら、直視できない真相へと疾走する。読み終えたとき、怪異はもはや、他人事ではない――。(解説・千街晶之) Amazonより
〜読後の感想〜
短編小説のような書き方をしていますが、すべての話が一つに繋がっています。
読み進めるうちに「あれ?これってもしかして…」と不穏な空気がただよいます。
最終話の「禁忌」を読んだときの全ての話に関連があったことが分かったとき…鳥肌がたちました。
作者が取材?をしている内容が書かれているので、これって実話なのでは…?と考えたらさらに恐怖は増していきました。
最終的に「あの人」は一体どうなったんだろう…?って本気で心配してました。(気になる人は是非本作読んでほしいです)
サラッと読めるのに怖さはあり、ミステリー要素も取り入れられた1冊でした。