
読書記録「ハピネス」
〜今日の1冊〜
今日は桐野夏生さんの作品を紹介します。
高級タワーマンションに暮らす岩見有紗は窒息寸前だ。ままならぬ子育て、しがらみに満ちたママ友たちとの付き合い、海外出張中の夫・俊平からの離婚申し出、そして誰にも明かせない彼女自身の過去。軋んでいく人間関係を通じて、徐々に明らかとなるそれぞれの秘密。華やかな幸せの裏側に潜む悪意と空虚を暴き出す。人気女性誌「VERY」連載時から話題沸騰の衝撃作!
〜読後の感想〜
正直どこにでもある日常生活を綴った小説という印象でした。
だからこその「日常の中にある怖さ」が書かれた作品。
殺人や何か大きな事件が起こるわけではなく、毎日を生きていく上で日常的に起こるちょっとしたトラブルや、悩み事の描写が非常にリアル。
高級タワーマンションという狭い中で起こるママ友付き合い。
読めば読むほどどこか息苦しくなってくる…この感覚は何なんだろう…。
ドラマを見ているかのように映像が頭の中に流れてきてあっという間に読了しました。