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fujinyosakoijazz
読書記録「手紙」
今日の1冊は東野圭吾さんの手紙です。
強盗殺人の罪を犯した兄と、その弟。
弟には人生を生きていく上で常に「強盗殺人の弟」という運命を背負っていかなければならなくなります。
人生の転機を迎えるたびに、弟は苦しむことになります。
家族とは…人と人の絆とは何なのか…。
残酷な運命を生きなければならなくなった兄弟の姿を描く物語です。
・読後の感想
こちらは昔映画化もされた作品です。
強盗殺人を犯した兄の弟の目線で語られる物語です。
加害者家族に焦点を当てた物語でもあります。
弟は何も悪くないのに、家族が犯罪を犯した、というだけで周囲の目線は「普通の人とは違う」という偏見を持ってしまいます。
恋愛、就職といった人生の転機の場面で必ずといっていいほど、その運命が弟の目の前に立ちはだかります。
こんなに残酷なことってあるの?と胸が締め付けられるほど辛い場面がいくつもありました。
しかし、是非一人でも多くの方に読んでほしいとも思った作品です。
・おすすめしたい人
社会派ミステリーが読みたい人
重厚感のある重たいストーリーが読みたい人