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読書記録「ピースー新装版」
〜今日の1冊〜
今日は樋口有介さんの作品を紹介します。
埼玉の山中で起きた連続バラバラ殺人事件。最初の被害者は歯科医師。二人目は、元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」のピアニスト。捜査は難航し、とうとう三人目の犠牲者が。「犯人は何でわざわざ、こんな面倒なことをするのかねえ……」ベテラン刑事が気づいた、遺体の特徴――それが悲劇の断片(ピース)だった。旧版を加筆修正し、新たにあとがきを収録した新装版。
〜読後の感想〜
長編ミステリーですが、犯人や犯人の動機よりも、作品に出てくる登場人物1人1人の生き方や過去の話に重点が置かれた作品だったように感じました。
その中でも私が特に印象に残った人物は「梢路」です。
若いながらも、彼の人生の生き方に対する考え方はとても考えさせられるものがありました。
決して明るい話ではないのですが、色々な感情が湧き出てくるような作品でした。