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読書記録「オーダーは探偵に 砂糖とミルクとスプーン一杯の謎解きを」
〜今日の1冊〜
今日は近江泉美さんの作品を紹介します。
就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほど美形な青年がいる喫茶店『エメラルド』だった。美形の青年―意地悪で高飛車な上倉悠貴との最悪の出会いを経て、『エメラルド』でウェイトレス兼探偵を務めることになった美久。ドSな年下王子様と、すこしドジな助手の許に、今日も謎解きの匂いがほのかに薫る事件が舞い降りる。
〜読後の感想〜
日常の謎を取り上げたシリーズ作品の第二弾です。
美形だが毒舌な高校生と女子大生が日常の謎を解き明かしていくミステリー小説です。
第二弾の本作では、日常に潜む謎を取り上げながらも、主人公の就職活動についても書かれていますので主人公の仕事に対する発言や考え方には考えさせられました。
前作もそうでしたが、作中に起こる謎はそこまで難しくないため非常に読みやすかったですが、今作では謎の解決の他にも、就職に対する考え方や生き方に悩む主人公の言葉が心に響いた1冊となりました。