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Webデザインの基礎:ワイヤーフレーム

こんにちは、Webデザインの世界に足を踏み入れたばかりの皆さん、またはスキルアップを目指す皆さんへ。
今回は、ウェブサイト制作の最初の一歩として重要な「ワイヤーフレーム」についてお話しします。

ワイヤーフレームって何?

ワイヤーフレームとは、ウェブページの構造を示すスケッチのようなものです。カラフルなデザインや派手な要素は一切なくウェブサイトの「骨格」を形作るものです。

私がワイヤーフレームを作るとき、ペンと紙から始めます。
デジタルツールも良いですが、手軽さと自由度でいうと、やはりアナログが一番。

ワイヤーフレーム作成のプロセス

まず、ターゲットやサイトの目的を明確にします。
それから、グリッドシステムを使って、ページ上の各要素の「場所」を決めます。
私は、ユーザーが情報をどうやって探すかを想像しながらレイアウトを考えます。

それではプロセスを見ていきましょう。

1.目的の確認とターゲットの特定

  1. ウェブサイトの目的を明確化
    例:商品の販売、情報提供、ブランド認知度向上など

  2. ターゲットを特定し、そのニーズと行動をリストアップ

  3. これらの情報を基に、サイトが達成すべき主な目標を定義

  4. サイトマップの作成

2.レイアウトの初期設計

  1. ウェブページの基本的な枠組みを作成

  2. 主要なセクションの位置決め
    主要セクション:ヘッダー、フッター、ナビゲーションバーなど

  3. コンテンツの優先順位の把握

  4. ページ内での各セクションの大きさと配置

3.コンテンツ要素の詳細配置

  1. メインコンテンツエリアに、テキスト、画像、CTAボタンなどを配置

  2. 情報を探しやすいように、視覚的な流れを意識して要素を配置

  3. ユーザー行動を想定し、リンクやボタンの位置を決定

4.ユーザビリティとアクセシビリティの最適化

  1. ナビゲーションの使いやすさの確認と評価

  2. アクセシビリティ基準のチェックと改善

  3. ユーザーフローを検討し、ウェブサイトの全体的な利用容易性を評価

利用簡易性とは:何かの決定をする際に思い浮かびやすく、簡単に思いつく情報を使用する傾向を指します。 重要なポイントは「思い浮かびやすい」や「簡単に思いつく」ことです。 人々はこのような情報に偏る傾向があります。

https://laoffice.jp/5965/

5.フィードバックと改善

  1. ワイヤーフレームを同僚やクライアントに見せ、フィードバックを得る

  2. フィードバックを元に調整・修正

  3. ユーザーテストを計画し、実際のユーザーからの意見を収集し、さらなる改善を行います。

ワイヤーフレームからペーパープロトタイプへ

ペーパープロトタイプとは?

ペーパープロトタイプは、紙とペンを使って作るウェブサイトやアプリの初期モデルです。
この方法は、デジタルツールを使わずに、デザインのアイデアを素早く可視化するのに非常に効果的です。
ペーパープロトタイプは、デザインのコンセプトをチームやクライアントに伝えるのに役立ち、初期のフィードバックを収集するのに最適な方法です。

1.ワイヤーフレームからの転換

  1. ワイヤーフレームを参考にして、ペーパープロトタイプの基本的なレイアウトを描きます。
    ここでは、ページの主要なセクションや要素の位置を決めます。

  2. ナビゲーションバー、ボタン、テキストエリアなどの主要コンポーネントを紙に描きます。
    この段階では、細部よりも全体のレイアウトとフローに焦点を当てます。

2.インタラクティブ要素の追加

  1. ユーザーがどのようにサイトをナビゲートするかを想定して、リンクやボタンの動作を紙上でシミュレートします。
    例えば、特定のボタンを押すとどのページに遷移するかなどを考慮します。

  2. 紙の上に、ユーザーがどのように情報を探索し、どのアクションを取るかのシナリオを描きます。

3.フィードバックの収集と改善

  1. ペーパープロトタイプをチームメンバーやステークホルダーに見せ、初期のフィードバックを収集します。
    このフィードバックは、デザインの方向性やユーザビリティに関する貴重な洞察を提供します。

  2. 収集したフィードバックに基づき、ペーパープロトタイプを改善。
    このプロセスは反復的で、デザインが最終的に固まるまで続けます。

まとめ

この記事では、ウェブサイトの「骨格」を形成するワイヤーフレームと、デザインアイデアを迅速に具現化するペーパープロトタイプの重要性に焦点を当てました。

ワイヤーフレームは、サイトの目的とターゲットを定義し、レイアウトの初期設計を描くための基本的なツールです。これにより、コンテンツの配置やユーザビリティの最適化について深く考えることができます。また、ペーパープロトタイプは、これらのアイデアをより具体的に表現し、初期のフィードバックを収集するための効果的な方法です。

ウェブデザインは常に進化していますが、ワイヤーフレームとペーパープロトタイプの作成は、その基本中の基本。これらのステップを踏むことで、より効果的でユーザーフレンドリーなウェブサイトをデザインすることが可能になります。

この記事を通じて、ウェブデザインの基本的なプロセスの重要性を理解し、あなた自身のプロジェクトに生かしていただければ幸いです。


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