稚内クネクネ#3~稚内北防波堤ドーム|稚内市

日本最北端の街、稚内市のランドマーク的な存在。
地元では、”ドーム”の愛称で親しまれている。
1931年(昭和6)より建設が始まり1936年(昭和11)に完成。
全長427m、高さ13.6m、柱の数は70本。
1938年(昭和13)ドームに「稚内桟橋駅」が開業。
当時の稚内と樺太を結ぶ「稚泊航路」(1923年/昭和12年開業)の利用者にとっては、従来の乗り継ぎの不便さが解消されることになった。
古代ローマ建築を彷彿させる半アーチ型の回廊は、2001年(平成13)に「北海道遺産」、2003年(平成15)には「土木遺産」に指定されている。
ドームでは、年間を通じて様々なイベントや映画、コマーシャル撮影のロケ場所としても利用される。

【エピソード】
利尻島・鴛泊(おしどまり)港の入口に「ペシ岬」がある。
かつて、その横に「モペシ」(アイヌ語で”小さな崖”)という小さな山があった。そのモペシを取り崩して、稚内港へ運び、「稚内北防波堤ドーム」の基石とした。ドーム建設には、大量の石材が必要で、当時、石材が豊富であった利尻島に白羽の矢がたったと言われている。

現在、モペシがあった場所には「山神」と彫られた小さな石碑がある。
誰が建てたかは利尻島のミステリーの一つとなっている。
山を破壊した人間への行いに対し「山の神」の怒りを鎮める為に建てられたとも
言われている。

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