利尻島コンシェルジュ/観光ポイント #8 寝熊の岩と人面岩
『寝熊の岩』
利尻島西部の九連(くずれ)地区の海岸沿いには、利尻山の火山活動が活発だった頃(約4万年前)に流れ出た”沓形溶岩”を見ることができます。
これらは、黒っぽい玄武岩質の岩石で表面に縄文様やつぶれた袋のような文様があります。
その中に大きな熊が沖に向かって寝転がっているように見える岩があります。これが、『寝熊の岩』です。
利尻島に熊は、生息していませんが、唯一、ここで”熊を見ることができます”!?。
「寝熊の岩」は、沓形溶岩が、北の海の荒波や強い風で風化されて誕生したもので、島の奇岩の一つとされ、撮影スポットでもあります。
その昔、海岸近くにアイヌ人が住んでいて(場所は、大穴澗と呼ばれアイヌ人の住居は、道路工事のために埋没し、その名残りとして「寝熊の岩」がある)、年に一度、この「寝熊の岩」の近くで祭りを開いていたと伝わっています。
「寝熊の岩」は、現在、日本地質学会北海道支部が選んだ「北海道地質百選」に選定されています。
『人面岩』
「寝熊の岩」の近くに「人面岩」という奇岩もあります。
これは、頭部に白いねじり縄の鉢巻きをした人の横顔のように見える岩です。見る人によって、その顔が漁師にようにも、アイヌ人の顔にも見えたりする不思議な岩です。