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利尻島コンシェルジュ/観光スポット #4 白い恋人の丘

銘菓「白い恋人」

いつも北海道のお土産ランキングで上位に位置づけされるお菓子をご存じでしょうか?

銘菓『白い恋人』

北海道札幌市に本社を置く「石屋製菓株式会社」が1976年(昭和51)12月に発売開始した商品です。
同社のホームページには、「香ばしく焼き上げたサクサクのラング・ド・シャクッキーに白い恋人のためにブレンドされたオリジナルチョコレートをサンドしました」と掲載されています。
私もホワイトチョコレートとサクサクしたクッキーの食感が大好きです。

銘菓 白い恋人/出典 石屋製菓HP

創業者の一言で決まったネーミング。銘菓「白い恋人」の由来

新しいお菓子は、ラング・ド・シャクッキーとチョコを合わせることで決まっていました。しかし、ネーミングが決まらない。

社員全員が頭を悩ませていた50年以上も前のある年の師走、石屋製菓の創業者・石水幸安がスキーを楽しんで自宅に戻った玄関で「白い恋人たちが降ってきたよ。」と言った何げない一言によって、お菓子の名前が決まったといいます。二代目社長・石水勲は、のちに「まさに運命的な一言だった」と語っています。

その何げない言葉は、1968年(昭和43)第10回グルノーブル冬期オリンピック(フランス開催)の映画「白い恋人たち」(監督 クロード・ルルーシュ)から連想されたと思われます。
ちなみに、この映画は、グルノーブル冬期五輪の記録映画で、そのテーマ曲の題名も「白い恋人たち」(作曲 フランシス・レイ)でした。

現在、60才代中頃以上の方には、聞き覚えのある曲ではないでしょうか?
スキー場のBGMとして、よく流れていましたね。

このグルノーブル五輪の次の大会が1972年(昭和47)に日本で開催された「第11回札幌冬季オリンピック」でした。
創業者は、札幌五輪を意識しながらグルノーブル五輪に注目していたのでしょうか。

映画『白い恋人たち』パンフレット

パッケージの山は。。。

銘菓「白い恋人」のパッケージには、雪山が描かれています。
この雪山が、どこの山なのか、知らない方も多くいると聞きます。

この山は、北海道の離島、『利尻島の利尻山(標高1721m)』の姿なんです。パッケージの上に小さくMt.Rishiriと書かれています。

石屋製菓の当時の社長が利尻島を訪れた際、利尻山のシルエットがスイスの山並みのように美しく、それに感動。こんな山が北海道にあることを多くの人に知ってほしいし、「白い恋人」をヨーロッパで愛されているお菓子のようにしたいとの願いを込めてパッケージに採用したといいます。

白い恋人パッケージ

『白い恋人の丘』でプロポーズ

利尻島の鴛泊フェリーターミナルより道道108号線を車で約25分(路線バス約35分)行くと、山側に「沼浦湿原」「オタトマリ沼」、海側に「沼浦キャンプ場」「沼浦展望台」があります。

沼浦キャンプ場入口から海側へ入り、坂道を進んだ(大型バスは不可)終点にある駐車場(10台駐車可)が「沼浦展望台」(標高42.7m)。

沼浦展望台(愛称 白い恋人の丘)

この丘(展望台)から見る利尻山が最もパッケージの山容に近いとされ2014年(平成26)に愛称として『白い恋人の丘』と命名されています。

白い恋人の丘

丘(展望台)から山側を見ると、下に「オタトマリ沼」、その向こうに利尻山。海側を見ると、日本海の向こうに北海道本土を望むことができる景観スポットです。丘の麓には、島内で唯一の砂浜海岸である『沼浦海岸』(海岸線約600m)があります。ここは釣り場や海水浴場として利用され風景が美しい海岸として知られています。

沼浦海岸

天気が良いと北海道本土の海岸線に立ち並ぶ「オトンルイ風力発電所」の風車28基も確認できます。

ツーショット写真撮影とプロポーズ証明書

この「白い恋人の丘」で”プロポーズをして写真を撮影したカップルには、石屋製菓公認の『プロポーズ証明書』が発行されます(無料)。
写真(スマホ)を鴛泊フェリーターミナル1階の観光案内所で提示して申請してください。年月日や名前のほか、プロポーズの言葉も記入できるそうです。
カップルは、ご夫婦でも友人同士でもOKのようです。。。

石屋製菓公認のプロポーズ証明書


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