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船酔いしない7っの秘訣

『礼文丸』(総トン数184トン)について発信したところ、当時の船は
小さくて船酔いをしたという”現島民”や”元島民”の皆さんよりコメントを頂戴しました。お礼申し上げます。
中には磯船や漁船に乗っても船酔しないけど連絡船には乗るたびに船酔いに悩まされたという方からもコメントを頂きました。
連絡船の揺れもさることながら当時の船で使用されていたペンキ(塗料)の臭いに具合が悪くなった方もいたようです。

先日、利尻町の広報誌(1978年/昭和53年)『広報りしり』に”船酔いがひどい方のために”というコラムをみつけました。広報誌に載るくらいですから”船酔い”は、当時の”切実な問題”であったことがわかります。
コラムの内容は、とてもユニークで現在のフェリーにも役立つものもありますが、少々、笑ってしまうものや精神論?に通じるものもあります。
ご参考までに当時のままに発信させていただきます。

船酔いのひどい方のために
船がまだ岸壁から離れていないのに、蒼くなって船から降りてしまう方がいます。これなどは、自己暗示にかかっているのです。
自分は船に弱い、いつも酔う、波が高く船が揺れる、今日もまた酔う、など自分で自分を酔わしてしまうのです。
顔面を蒼白にして、半病人のようになる方を見かけますが、たいへんお気毒に思うものです。
絶対船に酔わない秘訣はないものでしょうか。
ある程度の船酔い予防法を考えてみましょう。

①前日から身体の調子に気をつけ、便秘や下痢を治しておく
②充分睡眠をとっておくこと
③乗船前にはなるべく水分をとらないようにし、岸壁を離れる直前にトイレを使って、航行中は歩かないようにする
④船の揺れが、ピッチング※の場合は、頭を右舷か左舷に向けて寝るようにし、ローリング※の場合は、ヘサキに向けて寝るようにする
⑤身体を起こすときは、進む方に向かって起きる
⑥静かな心で、楽しかったことなどを思いうかべて横になっている
⑦乗船の一時間位前に、酔止めの薬を飲む
 ※ローリング/横揺れ ※ピッチング/縦揺れ

※追記が記載されていました。これが船酔いしない究極の考え方!?ですね。

「なるべく遠景をぼんやり眺め、あまりくよくよと酔うことは考えないようにします」

出典:広報りしり/1978年(昭和53年7月号)

私の船酔い予防法は、乗船前に”酔い止め薬(カプセルが良い)”飲んで乗船後は、二等船室の中央部分(船の中央部分)で横になる。これがベストでした。

フェリー会社の社員として乗船した場合は、船底にある船員の居住区か船員食堂の長椅子で横になるのが”社員役得の船酔い防止策”でした。

しかし、現在、利礼航路に就航している『アマポーラ宗谷』は、総トン数が4000トンを超えています。また、”フィンスタビライザー”(横揺れ防止装置)”が装備されていますので船酔いなど気にせずに船上から利尻山や礼文島の島影を眺めながら快適な船旅を楽しめるはずです。


参考・引用文献
・広報りしり 7月号/1978年(昭和53年)利尻町役場発行


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