利尻島コンシェルジュ/観光ポイント #7 仙法志御崎公園
概要
「仙法志御崎公園」では、利尻島の最南端に位置する透明度が高い海と利尻山(1721m)のもっとも猛々しい姿を見ることができます。
海岸線には、溶岩が流れ込んで冷やされた奇岩などが数々あり天然利尻コンブやウニの姿を海中の中に確認できます。
公園内には、お土産店もあり、駐車場や他に”アザラシプール”や”自然磯観察場”も設置されています
仙法志の由来
仙法志は、幕末の探検家・松浦武四郎が「チエフホフシ」と書き記していいます。アイヌ語のチェプポ・オチ(小魚の多くいる場所)に由来するものとされています。
ニウロコの澗(ま)
大正時代から仙法志地区の南部では、複雑に入り組んだ自然地形を利用して「舟入澗」が造られてきました。
しかし、ニシン漁が終わりを告げると、その役割を終え、いつしか忘れさられていき場所も少なくなりました。
その一方、早くから観光資源への再活用が図られた場所もありました。
かつて「ニウロコの澗」と呼ばれた澗は、現在、仙法志御崎公園として生まれ変わり、多くの観光客が訪れる観光ポイントの1つとなっています。
澗(袋澗)とは、石垣の堤を造り、その中にニシンを小袋に入れて一時貯蔵したプール(場)のことです。
現在、御崎海岸の「ニウロコの澗」には、アザラシが夏の観光シーズン限定で、その愛くるしい姿を訪れる人々に見せてくれています。
利尻山と溶岩
その昔、利尻山(仙法志ポン山/標高314m)から流出した溶岩流が海で冷えて固まってできた変化に富んだ御崎海岸。
ここの奇岩・奇石は、一見の価値ありです。岩間には、海岸植物も見ることができ、また、釣り場としても最適地です。
アザラシへのエサやり体験
この公園のおススメは、アザラシ、ゴマちゃん二頭への”エサやり体験”です。
ゴマちゃんは、観光シーズン直前に稚内の寒流水族館から”フェリーに乗って利尻島へ出張”します。
奇岩でできた”アザラシプール”(ニウロコの澗)で観光客が園内のお土産店で購入したエサをもらい、その代わりに”つぶらな瞳”で癒してあげています。
二頭の名前は、「コンブ」と「ワカメ」だったと思いますが、現在もその名前が受け継がれているかは未確認です。
このゴマちゃんへのエサやり体験は、恐らく全国でもここ利尻島と稚内の寒流水族館の二カ所でしか体験できない貴重なものです。
お土産店と臨時パン屋
公園内には、お土産店(アザラシの餌も販売)「観光御崎物産」(営業時間:08:30~17:15 営業期間:5月~10月)があり、ダシ昆布では日本一の利尻コンブを購入することができます。
また、公園の向かいには、「姫宮食品」(利尻昆布加工直販所)もあり、お土産の他に”とろろ昆布”の加工を実際に見学することもできます。
日によっては、公園の駐車場で”出張パン屋さん”に出会えることも。利尻島の水をを使って作られたパンは、あまり知られていない島グルメの一つ。
アクセス
⑴沓形港より路線バス(宗谷バス/Bコース)で約30分。
バス停「御崎」下車。徒歩約3分。
⑵鴛泊港より路線バス(宗谷バス/Aコース)で約50分。
バス停「御崎」下車。徒歩約3分。