2回目の富士山挑戦

昨年の夏、初めて富士山に登った。目的は「頂上でご来光を拝む」ため。日本人として一生に一度は見てみたい。どうせ行くなら若いうちの方が体力もあるし、思い出を楽しめる期間も長い。

ところが昨年は、強雨のため8合目の山小屋で引き返すことになってしまった。リベンジとなる今年も、天気は雨予報だった。天気を心配しつつ富士山へ向かった。

5合目は人が多く賑やか

富士山は東京発のツアーに参加。ガイドも山小屋も付いているから安心。5合目に到着し、1時間程身体を慣らす。トイレは泡で流すタイプ。夏なのに寒いから、みんな厚着している。富士山に来た実感が湧く。入山料2,000円が掛かるようになったのは今年からみたい。入口で払ったか何度もチェックされる。ペッドボトルと行動食でパンパンになったリュックを背負って、登山開始。

もう一部の雲より高い!

6合目まではなだらかで、ガイドさん曰く「お散歩コース」。ただ標高が高くなるので、少々息は苦しい。酸素不足にならないよう、エネルギーを使わないような歩き方を教えてくれた。コツは歩幅を狭く、ちょこちょこ歩く。大股で踏み込む方がキツいらしい。

後ろの方が疲れやすいそう!

途中、休憩を挟みながら、3時間程で7合目の山小屋、日の出館に到着。昨年の小屋とは違って仕切はなく、寝袋がズラッと並ぶ。夕食にカレーをいただき、すぐに寝袋へ。ただちょっとでも動くと隣の人に当たるし、床は固いし、全然眠れなかったのが辛かった。その空間にいるのが辛く、何度も外に出て気分転換をした。一緒に行った妹も同様。

みんなやる気満々!

22時に起こされ、天気は雨予報で途中引き返す可能性もあるが、それでも行くかと確認された。もちろん!そのために時間とお金を払って来たんだから!

そして真っ暗闇の登山を開始。ヘッドライトをつけて、足元を注意深く見ながら、ゆっくり歩んでいく。寒くて空気がしんとしている。顔に当たる風が冷たく目が覚める。冬の終わりに味わったきりの久しぶりの感覚。そして夜の登山という日にち所な感覚を存分に味わった。

8合目に近づいた山小屋で、別のツアーガイドさんに呼び止められ、暫く待機。そして強風で危険なため、中止すると言われた。とても残念だったが、仕方ない。みんなで下山を開始。宿に戻って、同じ寝袋に入り、こんなときのためにダウンロードしておいたネットフリックスのドラマを見ながら横になった。

朝4時頃起こされ、分厚い雲に隠れたご来光を待つ。風が強く雲の流れが速いから、ほんの少しの間に太陽が見えたり、またすぐに見えなくなったり。ただ壮大な自然に、空と雲の迫力と美しさに感動した。

6時頃に下山を開始。下るほうが脚の筋肉を使っている感覚がある。天気も良く、景色を楽しみながら下山。そして5合目まで無事に戻ってきた。



3時間バスを待ち、温泉で汗を流し、帰宅。朝から汗をかいて、晴れたお昼間に露天風呂につかる。最高に気持ち良かった。

登山はただただ無心になれる、絶対に敵わない自然を前にすると普段モヤモヤしていることがどうでも良くなる、空の美しさに感動して、来られた幸せを実感する。

今回の中止の残念さは、次回の楽しみに!

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