【みやまる】通ぶれ野球バナシ 39球目
ー赤子に呪われた赤い靴下ー
昨日はシカゴ・カブスの「山羊の呪い」に触れたが、米大リーグにはまだまだ「優勝出来ない呪い」はある。
日本ハムの大谷翔平よりもずっと昔ベーブ・ルースが二刀流の大選手だったことはあまり知られていない。ボストン・レッドソックスに所属してたころは最優秀防御率を誇る名投手だった。しかし球団は投打に大活躍だったルースを財政難でニューヨーク・ヤンキースに放出。ルースを巡る両球団はヤンキースが黄金時代を築いたのに対し、04年に優勝するまで86年間頂点から遠ざかっていた。
これの現象は「バンビーノの呪い」と呼ばれている。banbinoとは赤ちゃんのこと。ベーブ・ルースのbabeと同じ意味である。
ヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムが老朽化により同名の新スタジアム(Yankee Stadium IIと表記されることも)作られることになった。しかし工事中にコンクリの下から異物を発見する。引っ張りだしてみると赤く34と書かれたレッドソックスのユニフォームが埋め込まれていた。
▲レッドソックス34番、デビッド・オルティーズは10年以上ボストンに所属する、言わばチームの顔。
犯人はニューヨーク在住ながらレッドソックスのファンの工員だった。「バンビーノの仕返しをするチャンスだと思ったんだ」と”犯行動機”を供述。レッドソックスとヤンキースは1番ライバル心の強い、日本で例えれば巨人と阪神のような間柄。レッドソックスには上原浩治と田澤純一、ヤンキースには田中将大が所属と日本での報道も多い2チームなので、そうした歴史的背景も注目すれば「メジャー通ぶれる」はず。
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