ジョンが出会った読者たち【第3話】
今回はどんな読者から電話がかかってきたでしょうか? 今回の電話は大阪と北海道から。さらには九州の話まであって、地方色豊かな記事をお届け! ごく普通の会社員である僕が血迷って携帯番号をTVBros.誌面に載せたところから始まる、アメイジング・ドキュメンタリー!
たまにアビルを破きます!
まずは大阪府高槻市38歳・小六ボルタさんからお電話いただきました。
読者プロファイル④ 小六ボルタ:38歳女性。小六の息子(アビル好き)がいる。ただいま絶賛反抗期中。趣味は、手作りジャム、保存食作り。大阪在住。
—— お名前は?
「…ボルタ付かないんですけどいいですか?」
—— もちろんですよ!
「えっと…じゃあ小六ボルタで! 小六の息子がいるんです」
—— 息子さんもブロス読んでます?
「もうアビルが大好きで」
—— あれ、結構ホモネタとか際どいのありますよね。
「そういう時は事前にチェックしてページを破いちゃいます。すいません」
—— いえいえ、教育上大事なことだと思います。ところで、最近気になることってありますか?
「会計検査院で働く人たちが気になります」
—— 公的機関の無駄遣いをチェックする人たちですよね?
「ええ。私、仕事柄、その人たちと接する機会があるんですけど、本っ当に変わった人ばかりなんです。ボサーっとしてる人とか、絶対に遅刻する人とか、ノソノソしてる人とか、そんな人ばかり! 細かいチェックが仕事の人たちなのに…」
—— 細かいチェックが本業になると、プライベートは逆にズボラになってしまうんですかね…。とにかく貴重なタレコミありがとうございました。
読者ブロファイル⑤ こじゅボルタ:38歳男性。エドワード・ノートン似。ギャップで店員に英語で接客されるくらいの外人フェイス。北海道在住。
—— 男性でお電話いただくのは珍しいです。
「そうなんですか! 彼女と話してて、ツイッターでの子(神聖かまってちゃん)が携帯番号を晒していたという話題になったんです。で、そういえばブロスでもなんかあったなあと思ってかけてみました。ジョンさんの方が、の子より敷居が低いそうだったんで…」
—— 地面スレスレの低さです。それはそうと、なぜ“小姑”なんですか?
「小姑キャラなんですよ。会社でもゴミの分別とか気になって、事務の子に混じって自ら手伝っています」
—— 趣味はなんですか?
「ライブです。元々清志郎さんが好きで、それ繋がりでギタリストの三宅伸治さんのライブによく行きます。北海道の三宅さんのライブは、ほぼ確実に行ってますね」
—— ライブではノリノリなんですか?
「うーん、そうでもないですが、とりあえず最前列にいます。でかいのに最前列にいるのできっと邪魔な気がしますが…」
—— 他の地方とかにもライブに行きます?
「行きますよ。こないだの5月に、東京の清志郎さん追悼イベントに行ったんですけど、新宿に寄ったらお花見イベントをやってて、そこにたまたま掟ポルシェさんがいたんです」
—— おお、ブロス連載陣と接触したんですね!
「一緒に写真撮ってもらいました。しかもちゃんと白目まで剥いてくださって! 本当にいい人でした!」
—— 僕も白目の練習しておきますね。今度ぜひお会いしましょう!
なしボルタさん、ひょっとして…!?
こじゅボルタさんからの電話の翌日、とある女性からも電話をいただきました。
読者ブロファイル⑥ なしボルタ:40代歳女性。こじゅボルタさんの彼女。写真を拝見したところ、みったくないどころか、オシャレで素敵な方でした。北海道在住。
なし子(通称:なしボルタ)って言います」
—— なぜ、なし子なんですか?
「北海道ではかわいくないことを『みったくない』って言うんです。文字通り、私なんか“みったくなし子”なんです」
—— ご趣味はなんですか?
「三宅さんのライブです」
—— なんとなしボルタさん、こじゅボルタさんの彼女でした! ってことはライブは最前列ですよね?
「はい」
—— 皆さん、もし三宅さんのライブ会場でお二人を見かけたら温かい目で見守ってくださいね。
番外編!
私が週末に泥酔して思わず携帯を紛失してしまったため、再度連絡が取れずに、今回、似顔絵を描くことができなかった方々です。
★匿名希望さん(通称:匿名ボルタ)。茨城県取手市男性。彼女がブロス読者で、雑誌に電話番号が書いてあると言うんで、そんなの繋がるわけねーだろ! しかも、30万部なのに一人からしか電話がかかってこなかった(第一号キクボルタさんのこと)なんて嘘に決まってる! って彼女とケンカになったので、ホントかどうか確かめるためにかけました。
★はるちゃびん(通称:るちゃボルタ)。千葉県17歳女性。
17歳女子高生です。え? 全然若い人電話かけてこないんですか?
★中一ボルタ。東京都足立区45歳女性。
中一の子供がいるのでこの名前にしました。愛読書は文藝春秋だったのに、清志郎特集を読んで以来、ヘビーなブロス読者になりました。この番号に電話をかけてしまうというのは、道を踏み外したってことでしょうか…?
キクボルタを追え!
前回に引き続き、キクボルタウォッチャーのアフロボルタさん(熊本在住)からタレ込みがありました!
◆
キクボルタさんと私は、「円盤」という高円寺にあるお店の熊本出張イベントに行きました。彼女はイベントを最後まで見るため、最終バスを潔く諦め、なんと歩いて自宅まで帰ると言い出しました。深夜12時過ぎ。歩いて30分以上かかる距離です。しかも熊本に来たばかりで土地勘ないだろうし、なんと無謀な少女でしょう!!
私は原付バイクを押しながら、一緒に途中まで帰ることに。結果、道に迷いました。熊本城の三の丸駐車場のわりと近くの橋に来た時、少しゾワっとする感覚がしました。iPhoneで「新堀橋」を検索すると、その橋、知る人ぞ知る心霊スポットで、飛び降り自殺の名所だったのです。一刻も早くその場を離れたくて、私のその時の全所持金1000円を無理矢理彼女に握らせて、強引にタクシーに詰め込みました。
それから数日後、キクボルタさんからこんな写真が送られてきました。
キクボルタさんといると、ほんと飽きないです。
って今回も続きが書ききれない!!!
ということで今回も語りおろし! 話の続きは090-6143-2407へ! スペースの都合上書ききれなかった各ボルタのエピソードをお話します。ジョン・ヒロボルタ(平日は21時以降におかけください。土日はいつでもOK)。メールはhirotakufr@aol.comまで。
(「TVBros.」2012年11月7日発売号掲載)
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