ジョンが出会った読者たち【第102話】
9/10(日)『夏の魔物2017 in KAWASAKI』
フェスボルタ選抜出演者決定!!
★8/20(日)に開催された『フェスボルタ 宮益坂上』ですが、おかげさまで出演者数、会場規模、動員数も過去最高。史上空前の盛り上がりを見せました。来てくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました! しかしその裏はまさに戦場のように過酷! これもう趣味の範囲を超えてまっせ! でもその生みの苦しみがあったからこその、フェス当日だったわけで、いや本当に楽しかった。今回は主催者視点で振り返りつつ、気になる『夏の魔物』フェスボルタ枠出演者を発表したいと思います。
文/ジョン・ヒロボルタ 撮影/六波羅ボルタ
▲メンバー全員横山やすしバンド「やすしーず」。
開催までの怒涛の日々…
フェス当日に至るまでの一連の流れをTwitterで振り返ってみたのですが、今回は開催までが波乱万丈でした。まず、今回からフェスボルタ公式Twitterも始めて、とにかくお客さんの意見を参考にしたんです。すると「会場足りないんじゃん?」という声が上がり、急遽会場を追加しました。奇跡的に空いている場所を発見できたのですが、今度は「そのスペースだと物販無理じゃね?」という声もいただき、さらに近隣のレンタルスペース及び駐車場も確保。当日迷惑かけないように、近隣の老舗喫茶店にもご挨拶しました。また、今回は出演者・出店者数が67組に及んだので、出演者とお客さんの希望を汲みつつタイムテーブルを組むのがとにかく大変! あれこれパズルをしながら、これはもうAIになんとかしてもらいたいと泣きそうになりました。
▲今回のタイムテーブル。総勢67組。
侵食してくるネオカイザーの波
今、地下アイドル界隈で話題になっているドン・キホーテ生産の激安栄養ドリンク「ネオカイザー」。それを「フェスボルタ公式ドリンクに!」という声もツイッターで上がったので、ドン・キホーテ広報にも直訴しました。その結果、公式ドリンクのお墨付きをいただけて、それを受けてポスターも制作したのですが、即日入稿、前日納品という超絶タイトなスケジュール。しかもドンキの担当者がお盆休みに入るため、ポスターのチェックも前倒しになってさらに日程が締め付けられます。フェスボルタは完全にボランティアっていうか完全に趣味なので、
「おいおい、これ仕事よりしんどくねーか」
って思いました。はぁはぁ…振り返っても息切れがしますわ。
でも、できあがったポスターと、渋谷のMEGAドンキに受け取りにいった無料サンプル300本のネオカイザーの山、そしてネットでの盛り上がりを見たときに疲れと不安がぶっ飛び、「今回のフェスボルタ宮益坂上、いけるかも…」って思いました。思い返せば、夏の魔物の主催・成田大致さんとつながったのも7月に入ってから。それまでは出演者のブッキングや、応募者の集まりが難航し、「今年1月の『フェスボルタ セブンティーン』で手にした唯一の黒字(といっても2〜3万)を割り込んで、自腹を切るマイナスになってしまうのではないか」と、内心はかなりヒヤヒヤしていました。
▲無料配布された公式ドリンク「ネオカイザー」。
過去最大規模4会場での開催
で、フェス当日。初めて開場前に人が並んでました! こんなこと初めてです! 超絶盛り上がるアイドルやバンド、その合間にぶっ込まれた素人勢。タイムテーブルを眺めながらニヤニヤと思い出してしまいます。ツイッターのトレンドにも見事「フェスボルタ」がランクインしました。
「フェスボルタの何がすごいって、ビッグネームがいたのにもかかわらず、話題になってるのはデイジーさん(おなじみ狂気のメルヘン)や、やすしーず(メンバー全員横山やすしバンド)っていうところだと思う」
そう呟いていたお客さんもいました。開会宣言が路上で人知れず行われたのも、出演後に泥酔して路上で吐いたアイドルがいたのも(しかもユニット名が「ちんぽやくざ」)、「こーきちVSコンボルタ」が相変わらずユルすぎたのも、バンド「単独行動」の観客が1〜2人で客のほうが単独行動だったなんてオチも、誘導のボランティアスタッフがみんな日本語片言のベトナム人だったのも、ブッキングに尽力してくれたベズ柴崎さんが前衛的な髪型(けものフレンズのサーバルヘア)だったのも、すべて許されるのはフェスボルタならではだと思います。みんなが等しく、変でした。
▲ベズ柴崎さんのフレンズヘア。
フェスって呼んでもよかですか?
「フェスボルタはフェスっていうけど、要するに単なるライブイベント!」って、かつて掟ポルシェさんは言っておりましたが、ようやく胸を張って「フェスボルタはフェスなんです!」って言えるところまで来た気がします。
「二大サブカルフェスと呼ばれた『りんご音楽祭』『夏の魔物』に、ついに『フェスボルタ』が追いついてきた、という感がある」
こんな声もあり、正直、身に余る光栄です。まあ、ぶっちゃけ二大サブカルフェスに追いついてきたなんて到底思えませんし、そんな野心もないんですが、僕の今の気持ちは『スラムダンク』の山王戦での赤木の「オレは現時点では河田に負ける。でも湘北は負けんぞ」というのとほぼ一緒です。いろんな人に支えられ、時には出演者までもがスタッフになり(やまのキックンありがとう!)フェスを手伝ってくれている。主催としてはあまりにもダメなわたくしですが、周りの人たちの力がなんとな〜くひとつになって、フェスボルタは確実におもろいフェスになってきていると思います。
そんな中、今日も1本の電話がありました。壇チクロさんというお方でした。
「次のフェスボルタはいつあるんですか? 出れるなら何分くらいお時間いただけるのですか?」
もう次に期待してくれてる人がいる。ありがたいです。残念ながら、電話一本で誰でもれられる次のフェスボルタはまだ決まっていませんが、そこから選ばれし勇士が挑む次のイベントは……
『夏の魔物2017 in KAWASAKI』
フェスボルタ枠選抜は、この2組に決定!!
酒井少年
岡田靖幸
9/10(日)に、神奈川県川崎市で開催される『夏の魔物』のフェスボルタ枠ですが、フェスボルタ当日のパフォーマンスや、夏の魔物でのステージの大きさ、時間帯、他のラインナップ、どんなお客さんが観てくれそうかなど、いろいろ検討を重ねた結果、酒井少年と岡田靖幸に託すことにしました。お二人からのコメントです。
酒井少年「全部……夏のせいだ…」
岡田靖幸「ロメンスなDATEで待ってます」
夏の魔物のお客さんたちに“フェスボルタの凄み”を思う存分ぶつけてもらいます! 巨大サブカルフェスに挑む、彼らの勇姿を目撃あれ!!
酒井少年と岡田靖幸を応援しにいこう!
9/10(日)『夏の魔物2017 in KAWASAKI』
川崎市東扇島東公園(JR川崎駅から無料シャトルバス)
OPEN 11:00/START 12:00
※11:30~OA.ハルク・ホーガン体操
出演者:大森靖子、ZAZEN BOYS、スチャダラパー、中村一義、曽我部恵一、上坂すみれ、人間椅子、大槻ケンヂと橘高文彦with高橋竜(Ba)河塚篤史(Dr)、ROLLY、有頂天、ラフィンノーズ、ギターウルフ、SA、ニューロティカ、戸川純with Vampillia、般若、ロマンポルシェ。、クリトリック・リス、吉田豪、酒井少年、岡田靖幸…etc.
チケット:一般8000円、中高生3000円(当日のみ)、駐車券2000円、テントサイト2000円
詳細は、公式サイトまで
(注:テレビブロス 平成29年9月9日号掲載のため、イベントは終了しています。)
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