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頑張っている全世界のお母ちゃん


世界で一番大変なのは子育てで、
世界で一番評価されないのも子育てで。
私は世界で一番凄い仕事も子育てやと思ってる。



優しいお母さんも、
厳しいお母さんも、
イライラしているお母さんも、
ピリピリしているお母さんも、
料理が下手なお母さんも、
片付けが苦手なお母さんだって
そんなもんは関係ないんだよ。

子供の「好き」はいつだって、どんなときも標準装備なのです

偉そうにそんなこと言っている私ですが、いつも子育ては不安だらけでした。

母乳は足りているのか?
成長は遅れてないか?
ちゃんと歯が生えてくるのか?
ちゃんと歩けるだろうか?

ちゃんと愛せているだろうか?

いつもいつも心配山盛りだった。

野菜嫌いな息子、栄養は偏らないか?嫌な事があったら先生にちゃんと伝えられているだろうか?

子供が保育園の年中さんの時に、保育園の先生との二者懇談で「保育園では野菜は食べれていますか?」、「友達とは仲良くやっていますか?」と矢継ぎ早に質問していたら年配の先生が察してくれて「良い子育てしていますよ」と言って下さった。

数年間の緊張の糸が切れた私は泣いてしまった。先生の方は何気ない、私を励ます一言だったらしく困ってみえたけど、溜め込んでいた子育ての不安や心配をまるで「大丈夫、あなたなりに頑張っているよ」と言われている気がして泣いてしまった。


子育てって誰も褒めてくれない。
別に褒めて欲しくてやっているわけじゃないけど、やっぱり、不安でたまらない時は何かあたたかい言葉が欲しい。

「一人っ子はかわいそうやからもう一人は生まないとね」と言われれば、悩み。「お母さんが働いていると子どもがかわいそう」と言われれば、また悩む。「今が1番かわいくて、一番子育てが楽しい時期だね」と言われればそんなこと思えない自分は何がいけないんだろうと、更に悩んだ。

13年経ってようやく、ようやく、思えたことは、子育てって楽しめなくてもいいし、子どもを愛せない時があってもいいと思うんだ。


楽しめなくても、余裕がなくて愛せているのかと不安な時があっても大丈夫。


心に余裕ができたら、今は信じられない人も「子育てが楽しかったな」と思い出すことができる。介護の仕事をしているからおばあちゃん達に「今まで一番楽しかった時っていつ?」と聞くと、99.9%「子育てしていた時」とかえってくる。

子育てには不思議な魔法がかかる。だから大丈夫なのだ。

本当にお疲れさま。

すごいんだよ。
子育てって。

私ね、
自分に誇らしいものはないけれど、 子育てをさせてもらえたってことは、私の人生唯一、誇れることなの。

そう、思えるまで13年かかったけどね。

おわり。

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