一流とは
男に生まれたからには一流になりたい。
この世の男なら誰しもが一度は思う事では無いでしょうか。
え、私だけですか?いやいやそんな馬鹿な、嘘はいけませんよ。
私にはよく遊ぶ後輩が二人います。まあ一人は足踏みマンという謎の男なんですが、もう一人はここでは分かりやすくSと呼ぶ事にします。
遊ぶときは、私の車でS→足踏みマンの順に迎えに行き何処かへ行くというのがいつもの流れです。これはSを車内に乗せ、足踏みマンを迎えに行く道中の話です。
急にSが「りょーへいさんて優柔不断ですか?」と聞いてきました。
待て待て、いきなり意味ありげな質問をしてくるなよと思いつつも平然な顔をしながら運転しつつ脳内をフル回転させて意気揚々とドヤ顔を決めながら、答えてやりました。
「バッチー!!決めるで」と
その時の顔が余程面白かったのか一頻り笑った後にSが喋り始めました。
「これ僕の自論なんですけど、三流は優柔不断、二流はバッチー!決める、ほんなら一流は何やと思います?」
いや、この時点でもう一流ちゃうんかい!と内心思いながらも、平然を装いながら、脳内をフル回転させ、この答えで間違えないだろうと意気揚々とさっきよりもドヤ顔を決めこんで答えてやりました。
「ドバッッチーー!!!!決めるで」と
2回目だったからか、全然笑っておらず、Sは冷静に語り始めます。
「一流はね、3つ選択肢を出して、その中から選ばせてあげるんですよ」
なるほど、、、さっきまでアホみたいな回答を繰り出していた為、すんなり納得してしまいました。程なくして足踏みマンの家に到着し、車を走らせました。
丁度、昼飯時だった為、Sに先程教わった、一流の定義を試してやろうではないかと思い
「昼飯何がいい?イタリアン?海鮮?牛丼?」と足踏みマンに聞きました。
反射的にその答えは返ってきました。
「僕は爆乳美女か何かですか!?」
どうやら一流への道はまだまだ遠いようです。
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