見出し画像

失敗しない飲食店のつくりかた~はじめてのお店づくり~

飲食店をやってみたい!

飲食店で長年働いてきた同僚と一緒に!

近所のママ友と一緒に!

夫婦で仲良く!

はじめは小さな店舗で、心からのおもてなしができるアットホームなお店をつくりたい!

料理に興味のある方なら、一度はそんな青写真を描いたことがあるかもしれません。

飲食店の経営はどんな店にするか、どこに出すかがとても重要です。繁華街や駅前に出せば、成功するとは限りません。

飲食店を開業するには、金融機関から開業資金を調達したり、保健所に営業許可の申請をしたりしなければなりません。

行政書士はこれらの手続きをサポートする専門家です。

この記事では「失敗しない飲食店のつくりかた」を、食品行政書士がわかりやすくお話しします。



01 最重要!どんなお店にするかを考える

飲食店の店舗をつくるときに一番重要なことは、いったい何でしょうか。

それはどんな店にするかを決めることです。

どんな店にするかとは、メニューをきめること、お客さんを絞ること、良い場所をみつけることです。

これができれば、売上をしっかり上げることができます。

また、自宅で開店予定で、すでにお店の場所がきまっていたとしても、お店の立地でどんな商売ができるかを考える必要があります。

以下の手順にそって一つ一つの項目を丁寧に検討し、どんなお店にするか(コンセプト)を考えてみましょう。

【コンセプト設定手順】

①客層の想定(ターゲット)

②ターゲットがお店をどんなときに利用するか(モチベーション)

③そのために提供する料理やサービス(メニュー・サービス)

④一食あたりの客単価の内訳(消費形態)

⑤お店の内装(超高級店・高級店・カジュアル店)


02 立地やターゲットを検討する

つぎに、お店のコンセプトが決まったら、どのような場所(物件)がいいか検討してみましょう。

今は、インターネットで物件検索をすることもできますが、最終的には不動産屋に物件を押さえてもらう必要があります。

飲食店の店舗物件を得意とする不動産屋に、はじめから物件探しをお願いするのも有効です。

しかし不動産屋に希望する物件の条件を伝える上でも、自分自身がしっかりとした判断基準をもつことはとても大切です。

一般的に、繁華街、駅周辺は、人通りが多く集客が見込めます。

他方で、駅から離れた住宅街など一見集客が難しそうな物件もじっくり検討してみると意外な発見があるかもしれません。

見過ごしがちな物件を生かしたユニークなアイディアが思い浮かべば、思わぬ人気店になる可能性もあります。

しかし、多様な物件に目移りしてコンセプトを見失わないよう注意しましょう。


03 飲食店の費用構造

飲食店のコストには、食材にかかる費用、人にかかる費用、家賃があります。この3つをあわせたコストは、売上の70%以下に抑えるようにするのが理想的です。

このうち食材と人にかかる費用をあわせたコストについては、売上の60%以内を目安とし、残りの家賃にかかるコストは売上の10%程度とするようにします。【【食材・人・家賃の目安】

食材+人+家賃=売上の約70%以下

食材+人=売上の約60%以下

家賃=売上の約10%以下

そうすると、例えば1ヶ月の家賃が30万円のお店の売上目標は月間300万円程度となり、ひと月の営業日数が25日のお店であれば、少なくとも1日12万円の売上が必要であることがわかります。

このお店が高級飲食店で、1人のお客様が1回の食事で支払う金額(客単価)が1万2千円であれば、1日10名の来店でお店を維持していくことができることになります。

【売上額・来店者数の目標設定】

» 1ヶ月の家賃30万円⇒売上約300万円

» ひと月の営業日数25日⇒1日の目標売上12万円

» 客単価1万2千円⇒1日の目標来店者数10名

04 まとめ

いかがでしたか。

利益を出すためには、いかに売上を上げ経費を圧縮するかにかかっています。

これがなかなか容易なことでないこともおわかりいただけたと思います。

まずは、お店のコンセプトを決定し、コンセプトが実現できる店舗物件を調査しながら、売上と費用を考えていく必要があります。

飲食店の開業をお考えの際は、こちらへご相談いただければと思います。

お問い合わせは、以下のURLの問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

令和はなえみ行政書士事務所URL

https://www.reiwa-hanaemi.com/

次回は、開業資金の調達についてご案内したいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。またご覧いただけたら幸いです!

(BLN:210814)

いいなと思ったら応援しよう!