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#3 直江津

直江津の街を少しだけ歩いた。大雨だった。

直江津は日本海に面する新潟県西部の街である。かつては直江津市という自治体が存在していたが、今は高田市と合併して上越市となっている。市の中心は高田だが、直江津は過去から現在に至るまで交通の要衝として重要な場所である。かつては越後国の国府が置かれていた。

直江津駅北口


新幹線ができる前の北陸本線(現えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道)は特急列車の宝庫だった。当時の直江津駅は北陸、新潟、長野、東京方面へと行き交う列車の経由地点で、昼夜問わず特急が発着していた。

今、直江津へ行くと、寂しくなったなぁと感じる。賑わっていたころの面影は優等列車用の長いホームくらいである。特急を失った在来線の駅はどうしても寂れてしまう。

長いホームに短い車両。寂しさを感じる。


街を歩くとどこもシャッターが閉まっており、よくある地方の街であるとわかる。幹線の主要駅がある街でもこうなってしまうのである。

でも、なんとなくこの街には惹かれるところがある。風情というか、野趣に富むというか。そこにある神社やバス停、小さな定食屋などから、生活を感じることができる。

今回はあいにくの大雨で、満足のある街歩きはできなかった。でもよかった。また訪れる理由になったから。

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