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ストーマケアの大切さ
オストメイトによるストーマケア
オストメイトにとってパウチが外れる事故も起こりますし、ストーマ周辺部の『爛れ』『痒み』は問題です。痒くてもパウチを貼っている為に掻けません。
『ストーマケアは自分自身の事。ストーマケアの正解を知りたい』と調べ始めました。
国立大学医学部の近くに居住しており、医学部図書館で専門書をコピーしました。ネットで検索し、装具メーカーの会員誌に登録し、貪欲に情報を集め、装具販売店を訪ねアクセサリー類のサンブル、パンフレット等を貰いました。
専門書に記載されている内容は、治療方法。
患者の立場では自らの症状を見つけて記録し医療従事者に繋ぐ事が重要です。
私は医療従事者ではありません。人工肛門を造設された患者、オストメイトです。
ですからあくまで『私の場合は・・・』です。
ストーマ外来とは
そのストーマケアの為に大学病院や手術例の多い病院、地域拠点病院では『看護専門外来』として『ストーマ外来』を設置していますが、他の総合病院ではそこまで手が回らないのが現状です。
『ストーマ外来』は本来専門の研修を受け資格を取得した、WOCナース[皮膚排泄ケア認定看護師]が担当しますが、地方都市ではWOC看護師が不足し、病棟看護師が対応している場合もあります。
病棟看護師に退院後のストーマケアを診る余裕が有るでしょうか?入院患者の看護で手一杯のはずです。
ストーマ外来が確立している病院も自らの病院で手術をした患者で手一杯、他の病院の患者まで手が回らないのが現状です。
医師は疾患の治療が専門です。医師にとって患部とは体内であり、血液検査やCTにおいて診断をくだし、ストーマは手術痕に過ぎません。
癌患者の場合、経過観察期間が過ぎると病院と疎遠になりがちであり、患者の高齢化によりデジタル化が進み情報が届かない患者や家族が多い為に『ストーマ外来』の存在を知らずストーマケアの大切さを知らないのです。
ストーマ外来では何をするのか?
『日本創傷・オストミー・失禁管理学会』による『ストーマ相談ガイド』によると、①皮膚障害②出血③頻繁な漏れ④痒痛⑤腹痛とあります。
①の皮膚障害に付いては写真を撮り医師に見せて適切な処置を受ければ済みます。私の場合は、診察日に写真を見て貰ってます。
②の出血は交換時の刺激による出血は問題ありません。パウチの中に血液が溜まる時には受診が必要です。
③の頻繁な漏れはストーマケアで対処可能です
④の痒痛には油分の少ないオストメイト用の処方薬があります。医師に相談して下さい。
⑤の腹痛は当然医師の診察が必要です。
つまり、症状が判れば写真に記録し外来診療の際に医師に判断してもらえば良いのです。
『爛れ』『痒み』『出血』・・・
『爛れ』『痒み』等の皮膚トラブルは『漏れ』が原因の事が多く、主に排泄物の中の消化酵素が皮膚に触れる事が要因と言われています。
『爛れ』とはどう言う状態なのでしょうか?
WOCナース[皮膚排泄ケア認定看護師]用の専門書には数多くの写真が掲載されています。
看護師は専門書や過去事例を参考に判断しています。患者自身が皮膚トラブルわからなければ適切な治療を受ける事が出来ません。
ネットに症例が掲載されているのは、
① 日本創傷オストミー失禁管理学会
➡️一般の方ヘ
➡️ストーマケアについて
『オストメイトのためのABCDストーマ』をダウンロードしてプリントアウトして下さい。詳しく記載された冊子です。
② アルメディアWeb
➡️スキンケア
刺激的な画像です、閲覧注意。
アルメディアWebは、装具メーカーアルケア社の運営するサイトで患者も登録出来ます。
パウチの選択を看護師に任せていませんか?
看護師はストーマケアの専門であり装具選択の専門ではありません。装具販売店からの情報を伝えているにすぎません。必要なのは自らのストーマの種類とサイズです。
パウチの事は装具販売店に聞く。近くに販売店が有るのでしたら訪ねてみるべきだと思います。
サンブルを貰って使ってみる、使って見なければわかりません。
まずは自分に合うパウチを見つける事が必要と考えます。
自らの身体に合うパウチを選んでも、パウチの面板と皮膚との間に隙間があれば『漏れ』は起こります。その時にはアクセサリー類があります。