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私はオストメイト・🐨コアラ

 オストメイトとは

 オストメイトとは、疾患により腹部の臍の隣に排泄口(人工肛門・人工膀胱)を造設されて生活する人の事です。
 私は『オストメイト』という名称に違和感を持っています。『オストメイト』は和製英語、英語では『OstomatePatient=ストーマ患者』です。
 誰が言い出したか『有袋類』、お腹にパウチという袋を付けた人。私は賛成です。
 私は🐨コアラ、中年雄コアラです。


 人工肛門・人工膀胱造設の疾病も、『潰瘍性大腸炎』『クローン病』と言った炎症性腸疾患から『大腸癌』『直腸癌』『結腸癌』と言った消化器系、『膀胱癌』等の泌尿器系、『子宮癌』を始めとする婦人科系の癌と様々ですし、癌の場合同じ癌でもステージが異なります。
 『先天性疾患』により生後すぐ幼少期に造設した場合や炎症性腸疾患で長年闘病生活を送った後に造設した場合、私のように中年世代になって突然造設した場合と様々です。
 自ら公表されていますが、中井美穂さんのように『腹膜炎』等の疾患で一時的にストーマを設置される方もおられますが、永久ストーマの方は、障害者基本法に基づき認定され、障害者手帳を交付された人だけて、全国に20万人から30万人以上はいると言われています。
 私は『後天性疾病による直腸機能障害』障害者等級4級2種として障害者手帳の交付を受けています。

 私が人工肛門造設手術を受けたのは2019年07月31日の事。
『S状結腸癌・S状結腸穿孔・腹腔内膿瘍』で、S状結腸全摘・小腸膀胱部分摘出され手術を終えるとお腹の上に人工肛門が出来ていました。
手術前、医師に
『膀胱全摘出の可能性も有る』
と言われてましたが部分摘出で済み人工膀胱は造設せずに済みました。
 私の場合、父親も人工肛門造設者だったので『どのようなものか』という程度の知識はあったもののいざ自分がとなると衝撃でした。
 昔は装具類等の関係から『洗腸式』が主流でした。私の父親も直腸癌で人工肛門造設者でしたが、『洗腸式』、トイレで時間を掛け処理をしていました。その間トイレを占領されていました。
 『洗腸式』の場合、パウチ式とは異なりストーマ内に溜める為に処理方法だけでストーマケアは必要無かったのです。
 ですが『パウチ式』の場合には、パウチが外れる事故も起こりますし、ストーマ周辺部のスキンケアも必要です。

 人工肛門造設手術を受けると、便意もなく突然排泄物が出てくる衝撃にショックを受けてしまいます。
 『トイレに行って出すか、出してからトイレに行くか』の違い、パウチの中に出ているのが確認出来るのです。
 洋式トイレが普及しトイレットペーパーで隠れる為に自分の排泄物を見る事など殆どありませんが、オストメイトは直腸と肛門部が切除されている為に、自らが排泄行為を日々行わなければなりません。
 基本便意は無いのですが感覚がある時もはあリます。パウチの重さを感じます。
 放屁の音も耳に近い分五月蝿いですし透かし屁も出来ません。


 
 

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