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サイユウキ「再」

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三蔵一行が天竺へ行って数100年 それから更に時が経ち今、 玄奘三蔵法師の子孫が再び天竺を目指して旅をする。 三蔵が残した手記に書かれた天竺への道のり。 そして、そこにはかつて最…
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サイユウキ「再」第1話

サイユウキ「再」第1話

ギャンブルってのは人を駄目にする?

何故だ?

それって、ハナから勝てないのが
わかっているからじゃないのか?

そもそも人生もギャンブルと同じだろ?
なら、テメェの人生もハナから勝てないのか?

そんなもんっわかんねぇだろ!?

ギャンブルも人生も賭けねぇと勝てないんだよ!
賭けずに負けるなら、賭けて負けるが本望。
イカサマでも何でも勝ちは勝ちだから。

「ニ蔵っ!?ニ蔵はおらんか?」

「は

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サイユウキ「再」第2話

サイユウキ「再」第2話

悟空は
「ほぉ。なら早速、
      今日は面白いものが見れそうだ」
と悟空が言った。

悟空の隣を見ると奴の姿がない。
「ちっ、悟空に気を取られていた。
           奴は何処だ!?」

「二蔵っ!後ろっ」と親父が声をだした。

奴は手に持った短刀を一振り。

シュッ

俺は紙一重でなんとかかわした。
「ちっ、正直親父の言葉が無ければやられてたな…それにしても全く動きが見えなかった」

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サイユウキ「再」第3話

サイユウキ「再」第3話

「輪廻転生」

三蔵が唱えると、俺の意識は何処かへ飛んだ。

いや、俺自身が何処へ飛ばされたのだ。

「ここは?」
「三蔵っ!?ちっ、何しやがった!?」
と俺が周りをみていると、空から何か降ってきた
「なんだ!?これ?」
空から降ってくるものを手に取った。
「す、、砂?なぜ砂が空から降っている?」
足元にも砂があり空から降っている砂が地面に
溜まっていく。
「これって?まさか!?」

そう二蔵は砂

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サイユウキ「再」第4話

サイユウキ「再」第4話

悟底から放たれた殺気が寺内を埋める頃

悟空は
「三蔵?」
と呼んだ。
「どうしました?」
と三蔵が返事をすると悟空は話出した。

「悟底は、斉天大聖である俺と、闘神の娘の
縁(エニシ)との間に出来た子なのだ」

三蔵は
「そのようですね。まさかそなたが」

悟空は
「そのまさかだ。あの日俺たちが天竺へ着いた時
釈迦が俺の罪を消してくれただろ?その時、罪を
消す代わりとして斉天大聖の気を封印するこ

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サイユウキ「再」第5話

サイユウキ「再」第5話

悟空と悟底との闘いの中で亡き三蔵に出会った
二蔵は傷を追い眠っていた。
同じように、悟底にやられた悟空も結構な深傷を
おい意識を無くしていた。
三蔵が黄泉の国へ帰る前にその場に居る者達に
こう言った。
「悟空の事お願いしますよ。それと、こうなってしまったのはあの子のせいではありませんから」
と眠る悟底の方を見て
「だからあの子を責めてはなりませんよ。悟底には罪はありませんから」
と言った。
一蔵を

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