キャリコン視点でドラマをみると_その2
こんにちは。そよ風です。
7月クールのドラマ開始が楽しみな今日この頃。
フジテレビの月9枠では先陣をきって、「Night Doctor」がスタートしました。
舞台は総合病院の救命救急センター。2024年施行の医師の働き方改革の一環として、病院は「夜間救急専門のチーム」を立ち上げます。
その名も「Night Doctor」。波瑠さん演じる美月(みづき)をはじめとした5人の医師がチームに参集するところから物語がはじまります。
ところで、冒頭にサラッと記した「働き方改革」ですが、安倍元総理が旗振り役となって、数年前にやたらと叫ばれてましたね。
「働き方改革」って何?という方に向け、ポイントをお伝えすると…。
①2019年施行の残業時間の上限規制(残業時間の上限は「労働基準法」で定められています。ただし、自動車運転業・建設事業・医師・鹿児島県沖縄県砂糖製造業は、2024年3月まで上限規制の適用が猶予されています)
②2019年施行の年次有給休暇の確実な取得(有給休暇が年10日以上付与されている労働者に対し、使用者は年5日は取得させなけらばならない)
③2019年施行のフレックスタイム制の拡充(労働時間を調整できる期間を延長し、より柔軟な働き方の選択を可能にすること)
そう、2024年4月から医師の残業時間の上限規制が設けられることにより、夜間や土日の急患を受け入れている病院は、抜本的な労務管理が必要になってくるわけです。
医療従事者の責任感や情熱に下支えされている長時間労働の常態化をテーマにしたこのドラマのキーパーソンは、キンプリの岸勇太さん演じる深澤新。研修医あがりの内科医の新は、チーム加入を「最悪だよ」と嘆いています。
「俺は給料さえもらえればそれでいいんだよ」
「仕事にやりがいとか求めてないから…」と妹に語る新。
初めての夜間勤務で多くの重症患者を前にして何もできなかった新は、自信喪失し、一度はナイトドクターを辞めると宣言するのですが…。
ここでキャリコン視点でドラマをみると…
新は「リアリティショック」に陥ってるんです。
「リアリティショック」とは、新入職者が「期待と現実との間に生まれるギャップにより衝撃を受けること」で、アメリカの心理学者・シャインが唱えた定義です。
仕事にやりがいを求めていない新が、これからどう変化していくのか…。
また、美月やナイトドクターのメンバーたちが、どのように新と関わっていくのか…。
新の変化が楽しみです。
追記
新「あらた」という名前にも意味があるのでしょうね。ドラマが進む中で、名前の由来のエピソードが紡がれるとといいなぁ。