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イチジクの神話

【イチジクの小話】

『旧約聖書』の創世記に記された「アダムとイブの神話」。

アダムとイブは神から「食べてはいけない」とされた禁断の果実を口にしたことで、エデンの園から追放された、という話は有名な話です。
このフルーツはリンゴだと言われています。

一方で、
アダムとイブが果実を食べた後に「葉で裸を隠した」というのもよく知られている話。
この葉がイチジクの葉であったとされているため、キリスト教徒や聖職者の間では「禁断の果実=イチジク」と考えられています。
ゆえに古来、イチジクは女性の性的なシンボル・象徴とされており、イタリア・ルネサンスの時期には、イチジクを禁断の果実として描いた絵画作品(システィーナ礼拝堂の天井画が有名)が多く生み出されました。

そんなイチジクには、美容・健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

●水溶性の食物繊維「ペクチン」を豊富に含み、便秘の解消に効果的。
●ナトリウム(塩分)の排出を促すカリウムを多く含み、塩分の採り過ぎによる高血圧やむくみの解消に役立つ。
●カルシウムや鉄分など、血液や骨の素となるミネラル分をバランスよく含み、貧血や骨粗鬆症の予防に役立つ。
●タンパク質分解酵素の「フィシン」を豊富に含み、消化促進や二日酔いの予防が期待できる。
など。

栄養豊富で身体にも嬉しいイチジク。

漢字は「無花果」と書きますが、
実際に花が咲かないわけではありません。
イチジクの花は「隠頭花序(いんとうかじょ)」と呼ばれ、実の中に無数の白い花を付けます。花弁が外から見えず、花が咲かないように見えることから、「無花果」という字が当てられました。

イチジクの実を切ると、中に白い粒々が付いているのが見えますが、これが実は花の部分。
私たちはイチジクの「実」ではなく「花」を食べていたわけです。

外身ではなく、
実は内側に花を咲かせている…🌹
そんなストーリー、素敵だと思いませんか?

私にとってイチジクが一番好きなフルーツです。
もっとイチジクが世の中に広まりますように🙏