Roku. centimeter を終えて
遅くなりました
気がついたら会期が終わってから一か月半くらい経過していました。
ご来場してくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました。
思い出しながらではありますが、展示に込めた想いや裏話などをお話していきたいと思います。
お時間がある方は、読んでいただければ幸いです。
centimeterにこめた想い
今回の展覧会名「centimeter」には、いくらか成長した私たちをお見せしたい、という願いがこめられています。
1つ前のdressから、6人全員抜けることなくcentimeterを開催することとなり、1年間で多くの経験を積んできたからこそ、それぞれが異なるイメージの作品を作り上げてくることができました。
pikka.の作品
今回の作品、正直楽しんでもらえるのか、とても不安でした。
あえて完成度を高めずに、自分の頭の中をそのまま書き殴った作品。
本来わたしが思う写真展は、写真を見やすく配置し、写真を見てもらうことをメインとしています。
もちろん、他のメンバーは(1人動画メインの人もいましたが)、写真を並べ、素直な方法で魅力を伝えるという展示手法でした。
しかし、わたしの展示は、とても写真がメインとは思えないほど文字や図解による情報量の多さで、「見づらい」ものでした。
この展示の狙いの1つは、2度美味しいと感じてもらうことです。
美術館や博物館などでは、展示物の横に説明書きがあります。わたしは立ち止まって展示物を見て、文字を読んで、もう一度展示物を見ることで、自分がはじめに捉えた印象と知識を入れた後の印象とを比較することが楽しいと感じています。
この一連の流れを、わたしの写真でもしてほしかった。
先に文字を読んでから作品を見る方もいらっしゃると思います。
狙いの2つ目は、追体験をしてもらうことです。
スナップを撮るときにどんなことを考えていますか?意識していますか?と、ここ1年でよく聞かれるようになりました。
正直あまり何も考えていないのですが、今回展示した春と夏の旅行写真では小さな気持ちの動きがあったことを覚えていたので、わたしと直接お話できなくても伝えることができたら良いなと思いました。
どうでしょうか、伝わりましたかね…?
そして、今回の作品の紹介文句として、「小学生の自由研究」という言葉を使用していました。
これは、意欲、興味が先走った「伝えたい」という気持ちを表現したかったこと、今回の作品タイトルである「一生未完成でいたい」を直感的に感じ取れることを展示に落とし込んだつもりで制作していて、なんだか小学生の時に一生懸命になってたことを思い出したためです。
写真1枚1枚をもう少しクローズアップするとそれはそれで思い出があるのですが、全体の意図としてはこんな感じです。
Roku.を卒業します
Roku.は学生による写真団体で、6人という少人数で写真展や撮影会を行うなかで、互いに切磋琢磨しあうことを目的としてきました。
発足から3年。
初期メンバーとして活動していくなかで、計7人のメンバーと出会うことができました。
写真に対しての考え方、熱い思い、表現することの楽しさ、喜びを共有し、大学での写真生活のなかで紛れもなく1番刺激を受けた場所でもありました。
思っていたよりも時の流れが早く、気がついたらもう卒業する時期となってしまいましたが、本当に7人には感謝の気持ちでいっぱいです。
この場を借りて、改めてお礼を述べます。
ありがとうございました。
3年間毎年写真展を行うなかで毎回来てくれる方もいて、なかには「毎年きてもう3年目だよ!いつもありがとう!」と元気よく伝えてくださったおじいちゃんも記憶に残っています。
差し入れを持ってきてくれたり、長居してじっくり見てくれたり、写真集を買ってくれたり、家で写真を飾ってくれたり、、、
来場者の方々には、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
卒業してからの今後のわたしの活動については、また別のノートにてお伝えしようと思っています。
今年でRoku.から3人卒業するわけですが、今後のRoku.の活動については、現段階で未定です。
残存メンバーの意思に委ねるつもりです。
来年度以降も活動する場合は、ぜひ温かく応援してくださると幸いです。
今までお世話になりました。
ありがとうございました。
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