雑草魂
2021/09/29
セレッソ大阪からあるリリースがされた。
「松原颯汰選手 ジェフユナイテッド市原・千葉から期限付き移籍加入のお知らせ」
このニュースは自分にとって本当に悔しかった。
本当に悔しい。屈辱的だ。
それはなぜか。
颯汰と俺の関係について話したいと思う。
颯汰は同い年で、小学校の時には大阪府トレセンで一緒にプレーし、1番と2番を争い合っていた。
その時から颯汰はめちゃくちゃ上手かった。身長も同じぐらいで、お互いあまり大きくなかった。
プレースタイルも近いものを感じていたし、
「颯汰にだけは負けたくない。」
そう思っていた。
颯汰とは多くを話す訳では無かったが、お互い意識していたと思うし、少なからず俺はめちゃくちゃ意識していた。
中学校に入り、颯汰は小学校から変わらずRIP ACEで、俺もU-12から昇格しセレッソ大阪U-15でプレーしていた。
ナショナルトレセンなどの選抜活動に選ばれる颯汰と、全く呼ばれない俺。差を感じていた。
中学校最後の大会である、高円宮杯。その関西予選でRIP ACEと戦った。もちろんRIPのキーパーは颯汰。
勝てば全国大会出場。夏のクラブユース出場を逃していた俺らは何がなんでも勝ちたかった。
試合は0-0でPK戦に突入。
颯太が2本止めたのに対し俺は1本も止めれず、3-1で
負け、引退した。
試合を勝たせられることが出来るかどうか。
ここでも差を感じさせられた。
高校に入り、颯汰は名門、流通経済大学附属柏高校に進学していた。俺も何とかセレッソ大阪U-18に昇格出来た。
高校1年次から選手権の決勝に出場し、名門のゴールマウスを1年生の時から守ることで全国的にも知名度を上げていった颯汰と、高円宮杯プレミアリーグ2試合の出場に留まった俺。
颯汰はU-16日本代表に選出され、どんどん成長していく。
俺は怪我もあり、なかなか思うような成長曲線を描けない高校3年間。踠き続けていた。
高校卒業時、颯汰はジェフユナイテッド市原・千葉に加入していた。プロサッカー選手になっていた。
俺はU-18からセレッソ大阪に昇格することは出来ず、明治大学に進学した。
こうやって振り返ってみると、全ての年代で颯汰に負けている。今もそうだ。
でも、俺は絶対に負けない。
必ず追い抜く。雑草魂だ。
俺には、どんな状況でも諦めないリバウンドメンタリティーがある。
大学に入り知見が広がり、考え方も深くなり、自分を客観的に見つめ直し、課題を冷静に分析し、その課題に対し実直に取り組む能力も付いてきた。
大学を卒業する3年3ヶ月後、サッカーを職業とし、ファン、サポーターの方に夢や希望を与え、誰よりも応援される人間となる。
その為だけの時間を過ごしたいと思う。
誰に笑われようとも、馬鹿にされようとも、自分を信じて毎日を過ごす。
夢を叶える為に。
(颯汰、勝手に書いてごめん!応援してる。
セレッソの為に頑張って!
けど、絶対追い抜いたるからな❗️)