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過去、現在、未来

『過去、現在、未来』
商学部商学科 3年 上林豪

こんばんは。
今回、部員ブログを担当させていただきます。
商学部商学科 3年 上林豪です。

はじめに

明治大学体育会サッカー部に入部し、2年半の月日が流れた。
試行錯誤を繰り返し、失敗と成功の両方を味わい、その度に学び、成長を重ねてきた。
この2年半は人生で最も濃密で、自分と向き合い続けた時間であった。
そしてそれは残された1年半でも変わることはない。

今年度から上級生となり、自分だけでなくチームに対して向き合う時間が増えた。


「明治大学体育会サッカー部」

創部102年の歴史を持つ、偉大な組織である。
この組織に入部を許可された者のみが知ることのできる、底知れぬ偉大さがある。

歴代の先輩方が紡いできた、明治の信念。

私が抱いている明治大学体育会サッカー部への想いを綴ろうと思う。

過去


102年の歴史と伝統 伝承する覚悟

「変えてはいけないもの」

「明治大学体育会サッカー部はプロの養成所ではなく、人間形成の場である。」

「全員が立場に関係なく、主体性を持って日々全力で取り組む」

「ピッチだけでなく運営、補助学を含め大学サッカーの見本となる存在を目指す」

「関東1部リーグに居続ける」


明大ビジョン2050に掲げられている、明治の絶対的な理念だ。

明治が明治である所以。
歴代の先輩方がここだけは絶対に譲れないと本気で示し、伝統を引き継いでくれた。
時に厳しく、言動で、プレーで、背中で。
選手が入れ替わる大学サッカーで、唯一関東1部に居続けられる理由。

「変えてはいけないもの」を本気で腹落ちさせ、明治が積み上げてきた基準を落とさない。
歴史を守り、さらに良くしていくという相当な覚悟があったはず。

だからこそ、

関東大学サッカーリーグ1部 優勝7回

総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 優勝3回

全日本大学サッカー選手権大会 優勝3回

という偉大な成績を残して来れたのだろう。(これらはまだごく一部である)

新合宿所が竣工されたこと。
MSM(明大サッカーマネジメント)という取り組みが始められたこと。
スポンサー様にご支援いただいていること。
学内での信頼。

現在のサッカー部を取り巻く全ての恵まれた環境が、歴代の先輩方が残して下さった弛まぬ努力の産物である。

私達はそのことを理解し、感謝を忘れず歴代の先輩に負けず劣らぬ、それ以上の熱量で日々精進しなければならない。

現在


「今の明治」を先輩方に胸張って顔向けできるか

時代は変わった。
これまで常識は通用しない。

新合宿所の運用
ルール
仕事の在り方
「上級生としての在り方」

試行錯誤の連続である。
学年に関係なく、主体性を持って行動し、本質を捉える力がより必要とされている。

2023年6月23日
アミノバイタルカップ3回戦
vs 城西大学 1-2 ⚫︎

明治大学体育会サッカー部として、あってはならない敗戦であった。
栗田監督からも「これまでの明治の歴史を全て壊した」という言葉があった。
本当に悔しかった。
言葉にならない想い。
ゴールマウスを任されていた選手として、失点シーンがフラッシュバックしてくる。
あの時こうしていれば。
たらればな後悔が頭をよぎる。

明治を変えてしまったという責任の重さ。
明治が大好きだからこそ、誇りに感じているからこそ、その責任の重さをより強く感じる。

更に、
Iリーグでの度重なる敗戦。
運営での不手際。

「基準が落ちている」

監督からも言われる言葉であり、私たち選手自身が1番感じていることである。 

しかし、これら全ての出来事は偶然ではなく、必然だ。
その原因は自分にあり、上級生にあるはずだ。
現実、現在を全て受け入れ、

「変えてはいけないもの」

を本気で毎日追求し、明治を取り戻し、土台を基に発展させ、後輩達に伝承しなければならない。

その責任が自分にはあり、上級生には必ずある。
もう2度と、あれだけ悔しい想いはしたくない。

未来


明治のために

5冠を掲げて挑んだ今シーズン、私達はまだ何もタイトルを掲げることができていない。

東京都サッカートーナメント決勝
vs クリアソン新宿 0-1 ⚫︎

アミノバイタルカップ3回戦
vs 城西大学 1-2 ⚫︎

アミノバイタルカップの敗戦により総理大臣杯への出場は叶わず、3つのタイトルを逃した。

残されたタイトルは関東大学サッカーリーグ戦、全日本大学サッカー選手権大会の2つのみである。

優勝にとことん拘り、明治にタイトルを齎す。
部員全員が同じ矢印を向いていると思う。

だが、それと同様に重要なことがある。

「明治のためにやれているか」

私達3年生は上級生として、4年生を支え、4年生の姿勢から明治の象徴としての姿を学ぶ。
1.2年生は上級生の姿から明治とは何かを学ぶ。
戸惑い→気付き→責任→象徴

このサイクルが明治大学体育会サッカー部の歴史を伝承してきたものであり、強さの真髄である。

生半可な覚悟では伝えることができない。
それでは明治の歴史は伝わらない。
もっと本気にならなければ。
もっと自分が明治を落とし込まなければ。

本気になることで起こる魂と魂のぶつかり合い。
時には衝突することもあるだろう。
しかし、それぐらいの覚悟がなければ明治を受け継ぎ、更に良くしていくことなど到底不可能。

数年後も、数十年後も、数百年後も心から誇れる明治大学体育会サッカー部であるために。

明治のために。

この気持ちに寸分の狂いもなく、明治の上級生として毎日を過ごしたいと思う。

おわりに

最後になりましたが、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援頂いているすべての関係者の方々に深く御礼申し上げます。

今年度、会計という立場を担わせていただいており、私達がどれだけのサポートの上で何不自由なく活動ができているのかを感じています。
本当にありがとうございます。

これからも明治大学体育会サッカー部が応援して下さる全ての皆様の心を動かし、明日への元気や活力を与えられる存在であれるよう、ピッチ内外で追求し、素晴らしい組織に成長してまいります。


次回3年の部員ブログ担当は内田陽介です。
青森山田高校の右SBとして高校サッカー選手権で名を馳せた彼は、明治でも不動の地位を築こうとしています。
豊富な運動量でサイドを駆け上がり得意のクロスでアシストを量産。
守備では突破されることのない1vs1に小柄ながら打点の高いヘディング。
そんな彼の濃く熱い部員ブログにご期待下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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