可愛くないあなたはキレイですよ
「私かわいくなくてごめんね」
そんな言葉を他人に言わせてしまう自分がちっぽけで、みじめだった、、、僕はそんな言葉に驚いてとっさに、
「あなたはかわいいですよ」
そう言った。これは、褒めているわけでも、おべんちゃらでも、優しさでもなんでもない。ただ彼女がキレイだったからそう言った。
レモンを口にして酸っぱいと言うほど自然に出た言葉だった。この短いやり取りが僕の心をずっとざわつかせている。
容姿にコンプレックスがある人の容姿を肯定する。それは根本の解決にはなっていないんじゃないか?毒で苦しんでいる人に違う毒を飲ませただけじゃないのか?
大前提として僕は人の容姿に興味がない。
僕達は額にはめる絵じゃない、人間だ。
絵の具では表現できない美しさがある。
僕は美味しいお酒で酔っぱらいたい。どんなにキレイなボトルに入っていても、中身が薄くて不味ければ酔えない。
大切なのは心なんだ、体なんて心を入れているボトル。そしてその心の形を伝えるのが表情。あなたの体は両親の遺伝で勝手に作られた物だけど、あなたの表情はあなたの人生で形作った心の形。
そして美しくない人なんていない、この青い地球を作った神が授けたこの体、美しくないわけがない。皆が競っているのは誤差の範囲。
だが容姿にコンプレックスがある人がいる事も知っている。なので僕から一つ提案があります。こう考えたら少しだけそのコンプレックスは軽くなりませんか?
見た目の美しさは職業スキルだとお考えください。気象予報士が天気の予想をたてられる。刀鍛冶が刃物を研げる。ピアニストがピアノをひける。どれも自分に備わっていたら嬉しいが、なくてもいい。その仕事に携わっていない僕達がそのスキルを求めるのはオーバースペックすぎませんか?だから見た目の美しさはモデルさんに任してラーメン食べてビールを飲んで夜更かししよ
コンプレックスであなたの表情が曇るのは嫌だ。だからなんでもいい、あなたが笑顔になる場所に行きませんか?