仲良しの落とし穴
人にはそれぞれの世界がある。
そう思っていても、勘違いが起きます。
家族なら同じ世界に生きている。
と勘違いする。
私と他人の世界が、完全に一致することは無い。
自我を持ったその時から、私と他人の間に分断が始まり、少しずつ自分の道を歩き始める。
子供は親から離れていく。
親は子供がずっと小さいまま、まだお互いの道がほとんど同じだった頃のままだと勘違いする。
違うものを同じだと思い込んでいるから、思うようにならなくて苦しくなる。
家族でなくても同じ。
他人だった時は世界の共有ゼロ%でも、お話ししているうちに割合が増加します。
この割合が多いほど仲良しで、たとえどこか話が合わなくても世界を共有出来ていれば、楽しい議論になる。
友達なら、恋人なら同じ世界に生きている。
と勘違いする。
私と他人の世界が、完全に一致することは無い。
違和感を感じながらも
相手の世界に住もうと頑張る。
相手は私の世界を当然わかっていると思い込む。
それが友情や愛情だと思うから。
なぜ分かってくれないの?
(私は貴方のこと、わかるのに)
なぜやってくれないの?
(私は貴方のために、頑張ってやっているのに)
優しくないね
(私は貴方のこと、こんなにも思っているのに)
これはきっと、お互いに同じことを思っている。
お互いの世界の中で、精一杯相手のことを思って。
だって、世界が完全に一致する事は、とても幸せな事だと知っているから。赤ん坊の頃、母親へ抱いた気持ちよさと同じもの。母子一体感。
大事なことは、
お互いの世界を確認し合うこと。
お互いの世界が違うことは、愛情や友情の欠如ではなくて、当然のこととして認め合うこと。
どちらの世界が正しい、ということは無い。
単なる認識の違い、起きている事実に変わりはない。
相手に染まる必要は無い。お互い、違うものだと尊重できれば、押し付けもイライラも消えていきます。
相手に、勝ちたいですか?
違いますよね、仲良く笑顔でいたいですよね。
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