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理に叶うの理って何さ…
私は建設系の仕事に従事していますが、ここ数年、ヒューマンエラー起因の事故災害が断ち切れません。
一方で、様々な業務の合理化策を検討しています。
当然、安全や品質を犠牲にする方策はNGなのですが、多重防御は合理的ではないとの方向に向かっていることは伝わってきます。1人に対する責任と負荷を重くする。
でも、人は間違える、人は楽をする、人は感情で動く。
なので、多重防御は合理的であると私は感じています。
忙しければスピード(目先のコスト)優先、時間があれば品質(満足できる検討)優先、災害が発生すれば暫くは安全(面倒でも対策遵守)優先。
なぜそうなるのか?
それは、ニンゲンだから。
そして、会社レベルでも同じ。
経営危機となればコスト優先、余裕があれば品質優先、災害が発生すれば安全優先。
でも、実際は安全優先と言ってる側から、
コストは?品質は? すると、現場では
「何やっても指導されるやん」
「どうやったって認めてくれない」
「ならば自分が満足できるやり方で進めます」
そして、現場の管理者が持っていた高い意識も、徐々に低下していきます。当然、担当者のモチベーションも下がってしまいます。
安全優先と決めるのなら、不安全を許容せねばならない、目先のコストである時間を優先せねばならないような緊急時にこそ、安全に立ち返り、スピードに歯止めをかける指導があってもいいと思う。
報告様式に拘る前にさ…
安全と品質とコスト、その時々で会社のスタンスとして伝わってくるものが変わる。それはある程度仕方がないとしても、良くないのは、具体的なやり方を考えるのは、現場の仕事だろ? と丸投げすること。
一緒に考えて行きましょう!!
との掛け声は立派でも、丸投げして考えさせた手法を
後出し評価するだけ。見ている世界が立場によって変わるのだから、そりゃあダメ出しされますよね。
指示を出す方に具体的なオペレーションのイメージがなければそれは伝わりません。
具体的なイメージの中には、そこの部署の人員構成まで明確になければ、意味はない。
それがないから、絵に描いた餅となるのです。
能力のバラつき、モチベーションによる発揮能力の変動、異動に伴う継続性のなさなど、現場のリーダーがしっかりしていれば良いというレベルの話ではありません。担当者は10年変わらないのに、毎年入れ替わる腰掛けリーダーに、自分の働きがいや生活をかけて、ついて行こうと思えますか…?
経営危機となればコスト優先、余裕があれば品質優先、災害が発生すれば安全優先。
これは、ある意味当たり前のこと。
その都度優先事項は変わるもの。
ならば、もっとも情報量が多く、組織の仕組みや人の構成を日々考えられる立場にある方々が中心となってもっとよく考えて欲しい。
私達には、私達の現実しか見えていません。
ここで考え抜いたことを、標準化まで持っていくのは、また別の視点が必要でしょう。そんな考えでは、会社全体には展開できませんって、当たり前でしょ…?
現場の仕事は、
与えられた業務を、安全と、品質と、コストのバランスを睨みながら、与えられた要員と、与えられた時間という資源を割り振り、最大限の成果をあげること。
資源は元々足りないように設定されているから、
それを増やす為に、レベルの底上げを図るし、各人の働きがいを大切にしてモチベーションの維持向上に気を配るのです。
全体最適は、意識しているだけでは果たせません。
なぜなら、可視化されている情報(業務と資源)が、
目の前のものしかないのですから。
会社の本気度は、末端に振るムチの強さじゃ伝わりません。ムチを持っているヒトのことを、その人の目を、よく見ていますよ。
合理性の追求は、会社や業務が社員に対してだけでしているのではありせんよ。
社員が会社に対しても合理性を求めていますからね。
今はもう、体育会系の理不尽さが通じるような現場ではありません。会社が社員に認められないと、優秀な人材ほど簡単に辞めていく時代ですから。
心の理解、本気に考えているところ
うちの会社で見たことがない。
今回は、愚痴ばっかりになってしまいました。
すみません…。