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ねぇ、あなたの生き甲斐は何だった?
ねぇ、あなたはなぜ生まれてきたのかな?
そんな事を聞かれても、わからないよね。
ねぇ、あなたはなぜそんなにも、夢中になれたの?
そんな事を聞かれても、訳なんてないんだよね。
ねぇ、あなたはなぜ言葉を持たなかったの?
そんな事を聞かれても、あなたには自然な事だったね。
ねぇ、あなたの生き甲斐は何だったの?
そんな事を聞かれても、よくわからないかな。
でも、私は受けとりました。
ねぇ、あなたはなぜ生まれてきたのかな?
私は、生きるために生まれてきたの。
ねぇ、あなたはなぜそんなにも、夢中になれたの?
私は、過去でも未来でもなく、今を生きたからだよ。
ねぇ、あなたはなぜ言葉を持たなかったの?
私は、言葉を持たない人生を楽しみたかったからだよ。
ねぇ、あなたの生き甲斐は何だったの?
私は、私を生き切ったよ。それが1番の生き甲斐なの。
何も知らない、何にも影響されないという
最高の人生だったんだよ。すごいでしょ?
パパ、うらやましいでしょ?
でも、パパにはまだ早いからね。
言葉のある人生を楽しむ時間が、まだ必要だね。
ふふっ、そっか。
すごいなぁ、あなたは。
パパはね、あなたに教えられた事を、世の中で困っている人にお返ししなきゃって頑張ろうとしているけど、ちょっと違ったかも。
あなたは私たちに何かを教えようとしたのではなく
ただ自分の人生をまっとうしただけなんだよね。
だとすればパパは、教えてくれた大切な心を
パパなりに育てて、パパの人生をまっとうする。
お役に立たねばならない、では無く
出来ればお役に立ちたいなぁ。
会いたいと思われる人になりたいなぁ。
あなたの小さな背中を追いかけるのはやめて
あなたを肩に乗せて、自分で歩く事にする。
すごいでしょう、パパには足があって、手があって
目があって、耳があって、感情があって、命がある。
大好きな仲間も、たくさんいてくれるんだよ。
パパが、色々な所へ連れて行ってあげるね。
また、涙が溢れてきたよ。
だって、いつもいつまでも一緒なんだからね。
右肩の天使さん。
そのままのあなたのこと、大好きだよ。
いつもそこにいてくれて、ありがとう。