そういえば、新製品買わなくなったな
最近、価値観の変化についてよく耳にします。
私は40代半ばですが、私たちの世代は性能の良い物に価値を見出していたと聞いたことがあります。
私が20代の頃、車を買う時に気にしたのは、カタログスペックや機能性です。
予算内で、先ずは外観を気に入ったなら、次は排気量、パワーやトルク、燃費、最小回転半径、装備類など、カタログを読み込みました。
ちなみにカラーは、夏に車内が暑くなるブラック系は避け、汚れの目立たないシルバー系。
どこまでいっても、機能買いでしたね…。
改造車に乗るほどの車好きではありませんし、ドライブが趣味でもなく、遠出は苦手で車の使用目的は通勤と買い物でしたが。
家電製品を選ぶのも同じ。
何を買うのにも、必ずカタログを確認しました。
テレビも、携帯オーディオも、パソコンも、冷蔵庫も、洗濯機も…。消費電力や画面の明るさ、どんな機能が付いているのか、処理スピードはどうか。
私の世代すべてがこうだったとは思いませんが、
当時のCMは機能性を謳っていたように思います。
今から思えば、車のパワーや燃費が1割向上しても、
ほとんど体感出来ませんので、買う時の自己満足であったとは思います。
物は、買うまでが楽しい。
一瞬感動し、数ヶ月も経てば当たり前。
ほんの少し性能が上がった新製品に、新たな感動を求めてそのカタログを持ち帰えり、指を咥えて眺める日々。
現在は、物を使ってどんな体験が出来るか、に価値観が移行していますね。
こうなると、運転そのものの体験を得たいユーザーは、走り性能の良い車を選ぶでしょうが、車を買い物くらいにしか使わない私のようなライトユーザーは、近距離を雨を気にせず移動できて、手荷物が乗る程度の車で十分だ、となりますね。
環境への配慮や自分が心から望む生活を求めて、
購買行動が冷静になったと思います。
賢くなったのか、自分の心に気が付いたのか、それとも
夢から覚めたのか…
無駄遣いできるほどの経済力があるわけではないなので、それは必然だったとも言えますが。
でも、なんとなく思うんですよね。
新型車や新製品、新しいゲームソフトが発売される時のあのドキドキ感や感動、夢の世界にいたような感覚から覚めたくはなかったなあ。
そんなに賢くならなくてもよかったのにな。
家電量販店に毎週通っていた頃が、懐かしい。
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