視覚障害の人から観る宝塚の世界
友人が宝塚をはじめて観ました。花組の「はいからさんが通る」
全盲ではなく弱視の方なのですが、視覚でストーリーを理解することが難しいため、あらかじめあらすじを話しました。ほぼネタバレですが。
友人にとってはドラマCDを聴いているような観劇体験でしたが、内容は理解できて楽しかったと言ってもらえました(^^)
で、友人の感想で興味深かったのが
「お客さんの手拍子や拍手が揃いすぎてる。ピタリと止めるのも一糸乱れぬタイミングで、素人が1人もいない感じだった!玄人しかいないと思った!」
そして
「はじめて観る人は自分だけで、みんなサクラなんじゃないかと思った!」
と言っておりました。笑
それくらい、ヅカファンが、心をひとつにして贈る拍手や手拍子は、はじめての人(特に聴覚が敏感な人)にとって強烈なんだなと思いました。私も初心を思い出しました。
また、「宝塚の男役独特の発声法も面白かった!でも男性のようには聞こえない」と言っていました。
確かに、本当の男性のようには聞こえないですよね。でもそこが宝塚の面白さなんだ、というのも感じてもらえたよう。
ただ、声の識別は少し難しかったようです。特に男役。全員女性で、みんな同じような発声をしていますから。やはりあらすじを話しておいて良かったです。
また、友人曰く、自分の席の後ろに「ふっふっふおじさん」がいたと。
みんなが笑うタイミングの少し前に、一人で「ふっふっふ」と声を出して笑っていたのだそう。
それが気になり、益々「自分以外みんなサクラなんじゃないか」疑惑が深まったようです。
ま、何はともあれ、「ずっと気になっていた宝塚を観ることができて良かった!」と。
劇場案内のお姉さんもとても親切だったそう。
私が嬉しいのは、宝塚に興味はありつつも、観たことがない、きっかけがない、という人にそのきっかけをプレゼントできること。
こちらが想像し得ない感想を聞けたりします♡
これからも趣味として、色んな人に宝塚の感想やイメージを聞いていくことにします。
おら、ワクワクすっぞ!