安定して売れる商品を見極めるーー四分位範囲

「売れ筋商品」の本当の見極め方—四分位範囲を使いこなす

「この商品、人気があると思ったのに、なんだか売上が安定しない…。」

スーパーマーケットの売場で、こんな悩みを抱えたことはありませんか？単純に「平均売上」だけを見て判断すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。なぜなら、平均だけでは「データのばらつき」がわからないからです。

たとえば、AとBの2つの商品があるとします。どちらも1か月の平均売上が1,000個だったとしましょう。しかし、Aは毎日ほぼ均等に売れるのに対し、Bはある日は2,000個売れ、別の日はほとんど売れない。どちらが安定して売れる商品か、一目瞭然ですよね？

ここで重要になるのが「四分位範囲（IQR：Interquartile Range）」です。四分位範囲を使えば、売上のばらつきを数値で捉え、安定して売れている商品と波の激しい商品を簡単に見分けられるようになります。

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