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出藍の誉れ

「懸命に後進のために頑張っても、先生が踏み台にされるだけではないですか…?」


踏み台。それは恥ずべきことではない。
真っ当に努力した子たちだ。私が見ることのできなかった世界を味わってほしい。
認められることは、いつだって嬉しいことだ。
そのチャンスを掴むには、本人の努力以外に、周りの環境づくりが大事なんだ。

「剣道が楽しい」「仲間ができた」「この部活に入ってよかった」
言ってしまえば、それだけのため。
相手が根を上げるまで粘りまくって、土台を確立させるまで闘い抜いて、勝ち取った。
私の道は、縁の下の力持ちの道だった。
心身ともにぼろぼろになったけど、その甲斐はあった。ただ、ありがとう。

ひとつ悔いがあるとするなら。
もっとはやく、深く。期待せず、人生を懸けて取り組めたら、、、


後進が超えていく、そうでなくちゃなあ…
遠くから応援している。
本当に、教員になってよかった。