androp one-man live tour 2020振替公演2021.5.29

内澤崇仁さんの弾き語りという特別編。

コロナの影響で、1年半ぶりのライブだった。2019.12.22のLUNATIC X’MAS 2019以来。

ライブに行けない日々が長すぎて、枯れて渇いた心と耳に、沁みわたる美しい歌声とギター。

素晴らしかった。

andropのライブは初めてで、曲も数えるほどしか知らなかったけど、とても充実した時間だった。

We are not stand aloneと、UTAITSUGIの配信を観て内澤さんの歌声が好きになって、YouTubeでHikariを検索して聴いていた。ファン歴はとても浅い。去年の10月からか。

このライブでandropの楽曲を色々と聴けたから、iTunestoreで、まずはHikariを購入。そしてたくさん試聴してblueを購入した。これは2016年リリースで6曲34分。どれもイントロが印象的で、オルタナっぽくて好きだ。特にironyとsunny dayが好みで何回もリピートしている。

andropは爽やかで綺麗で、切ないイメージがあったけど、こんな感じのエグ味のある曲もやるのか。エッジが効いていて、めちゃくちゃ好きだ。

今回のライブの途中のMCでは、

「生きづらかったり、同調圧力とか、しんどいと思うことが多いと思うかもしれないけど、大丈夫だから。

あなたはあなたのままで大丈夫だから。

そのままで美しいから。」と言っていて、

それがすごく響いて、自然と涙が出た。

周りのお客さんも泣いてた人がいた。

あなた、という呼びかけ方が、またいい。

一人一人に、きちんと届いている。

コロナ禍で、音楽業界も厳しいなかで、弾き語りとはいえ東京からの旅費とかライブハウスのレンダル代とか、スタッフの人件費とか、

4000円のチケット代でキャパ半数以下の50人の集客として、はたして黒は出たのか。

みんなが、それぞれに苦しいこの時期に、

東京から遠路はるばる来ていただいて、優しい歌声で、「大丈夫だから。」って言ってもらえたら、そりゃ泣くよ。

内澤さん、ありがとうございました。

そして、MCのたびに会場のドアをあけて扇風機で風を送って一生懸命換気してくれるダイムの店長さん。行きも帰りも手の消毒をしてくれるスタッフさん。どれだけ気持ちがたかぶっても、絶対に声を出さないファンのみなさん。

来てよかったなあ、と思った。

ライブハウスはまだ正直怖いなあと思っていて、ギリギリまで行くかどうか迷ったけど、演者もスタッフも観客も、一人一人がしっかり対策していたおかげで、不安はかなり軽減したし、集中してライブを楽しむことができた。

よかった。


いい日だった。



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