We are not Stand Alone —菅原卓郎×内澤崇仁—配信ライブ
10/5、配信ライブ菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet) ×内澤崇仁(androp)を聴いた。
ギターボーカル2人の弾き語りライブ。
ランタンのあかりが灯るなか、
優しい声の2人の歌声。
私は9mmのファンで、andropの楽曲は聴いたことがなく内澤さんの歌声は、このライブて初めて聴いたけど、好きな声だった。リリックは繊細で洗練されていて、どこか冷たさを感じる美しさがあり、魅力的だった。なんとなくヘルシンキを舞台にした映画、かもめ食堂を思い出した。白い、うちっぱなしのコンクリートの壁に大きなガラス、丸い吊り下げランプ。静かな海辺の街の午前。そんなイメージ。
菅原卓郎くんの声は、この日も暖かくて太いけど細くて伸びやかで、絶妙な揺らぎがあり素敵だった。心のササクレにじわっと染みるような声とエッジの効いたギターの澄んだ音。癒し、そのもの。
東北出身の2人がセッションした「津軽海峡冬景色」は、雪の降らない場所に生まれ育った私にとって、想像を掻き立てられるような叙情的なシーンだった。雪国の厳しい寒さや重い灰色の空、白く吹雪く雪、海風がうねる音などが、すぐ目の前にあるようだった。
願わくばこのシーンだけでも音源化していただければ、毎夜寝る寸前に聴いて、寒くて美しい気持ちで眠りに落ちたい。
まだアーカイブ期間が残っているので、期間満了まで毎日寒くて美しい気持ちになろうと思う。
そしていつか、ほんとうの東北の冬を体験してみたい。