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初めて渡航したベトナムについて思うこと
突然ですが、日本人がベトナムと聞いて思い浮かべるものは何でしょうか?
暑いなど気候の問題、フォーなど食べ物のこと、日本と同じアジアだけれども地理的な条件が違うので、思い浮かべるものが全然違うはず。
私は2週間前にベトナムから帰国しました。出張でベトナムに行き約3週間、ホーチミンで過ごし、そこで見たものは日本とは全く違う文化。ましてや初めての海外で驚きの連続........!!
この3週間の出張は本当にいい経験になりましたし、何より現地の声を聞くことにより経済のことを深く知れました。それと同時に思考のフレームワークの幅が拡張したと感じてます。
帰国してからも『ベトナム出張で得たこと、思いを文章に残したい』『ベトナムの魅力を伝えたい!』と思っていました。
当記事はこれからベトナム(ホーチミン)に行く予定のある方や、経済のことをより詳しく知りたい方にとって役立つ内容となっています。
ホーチミンの地理的条件
ベトナムは東南アジアでカンボジアの隣国、ホーチミンは南側に測位し、日本との時差が約2時間、日本が12時だとベトナムは10時です。ホーチミンのタンソンニャット空港は利便性の高い位置に位置しています。
また季節は雨季と乾季しかありません。5月〜10月が雨季、他は乾季になります。しかし雨季とはいえカラッとした気候なので日本より過ごしやすいと感じました。
お金は「ベトナムドン(VND)」という通貨が利用されています。そこに描かれているのは、ベトナム戦争時に南側を率いたホー・チ・ミンです。
ベトナムは車よりバイク国家
ベトナム人にとってバイクは必需品です。日本のように道路も整備されていないため歩くのも不便だし、なんせ地区ごとの距離が遠いため自転車はしんどい.......。ちなみにバイクのことを昔は「ホンダ」と言っていたそうです。
しかもバイクの交通量が多いため、少々の事故はよく起きます。日本だと大きな乗り物に乗っていた方に非がある、このようなケースはよくありますが、ベトナムでは車側がぶつかったバイク乗車主に対して逆ギレをすることもあるのです。
またこのケースは歩行者に対しても当てはまります。道路を横断するときは必ず車・バイク側に手を向けて「私はこれから渡りますよ」とアピールしましょう。コツは強引さと勇気持って道路を渡ることです。
タクシーはこの2社で決まり。ぼったくりには気をつけよう!
ベトナムではタクシーのぼったくりが横行しています。私は大きな事件に巻き込まれはしませんでしたが、騙されて10000VND多めに支払ったことがあります。(日本円では50円ぐらい)小さなことですが、知らないうちに騙されるのは気持ち良くないです。
このようなケースを避けるために現地の人に教えていただいたのは、以下3つに気をつけることです。
・タクシー会社
・メーター変化のスピード
・お釣りの金額
まずはタクシー会社です。ベトナムのタクシー会社は「VINASUN(ビナサン)」とMAI LINH(マイリン)を利用すべきです。この2社でもチップを勝手に抜いてきたりしますが、大手なので信用できます。もし不安ならメーターに記載してある料金を写真に撮影して、ベトナムの友人に問題ないか確認すべきでしょう。またメーターの金額にお釣りが合わなかったら足りないと伝えましょう。
メーター変化のスピードについて、とにかく料金の値上がりが早いそうです。それを防ぐためにも大手2社を利用すべきなのです。
代案として、東南アジアで展開している配車サービス「Grab」を利用するのもオススメします。Grabでは日本でも馴染みのある、Uberのようなデリバリーサービスも利用できます。
屋台ばかり!?どれも美味しいから決めきれない
ベトナムには屋台が沢山あります。そこにはフォーやコムタム、バインミーなど現地の料理が販売されています。加えてどの料理も美味しいのです。その中でも美味しかった料理を抜粋します。
SUP(スップ)
私はこのスープが一番美味しいと思いました。トロトロのスープに蟹やエビのすり身が入っているヘルシー料理です。体も温まるしクセになるシーフードの香ばしさがたまらない。上に辛い香辛料が乗っている場合が多いので、それを混ぜるとより美味しいです
フーテュー
ベトナムの麺料理はPhoだけではありません。日本でも蕎麦、うどん、ラーメンなどあるように沢山種類があるのです。その中でも私の一押しはフーテューです。麺に腰のないPhoと比較してフーテューはしっかりとした腰があります。
また、魚介の出汁が出ていて、これまた香ばしい。基本的にレストランにはヌクマムという魚醤や唐辛子が置いてあるので、物足りないなと感じた方は少し加えてみるのもいいでしょう。
これは好みによると思いますが、個人的に好きなのはフーテューの汁無し。美味しいので一度、食べてみる価値はありです。
バインミー
ベトナム版サンドイッチです。日本でも有名なので「知っている!」という方も多いはず。ベトナムでは屋台でもよく販売しているのですが、店によって材料が変わります。安価なので様々な屋台を回って、好きなバインミーを見つけるのも醍醐味だと思います。
※今後時間があるときに追加していきます
我々の当たり前は当たり前ではない!
これは私が一番感じたことです。日本は経済的に信用力があり、227家国ビザフリーで入国する事ができます。その信用力に比例して日本円も他国通貨とレート比較したら強いです。
外国に行くと物価が安いと思っている方は多いです。一方で外国人目線だと日本の物価は高いです。そのため日本に行くことは経済的にも、一つの夢になってしまう、これが現状です。
私はベトナム人から「桜を見てみたい」「雪を見てみたい」「日本に行ってみたい」こんな言葉を沢山聞きました。中には「日本に行った後に結婚したい」という方もいるくらいです。
しかし我々からすると四季があること、目の前にある景色は当たり前です。だけれども世界の常識ではないことを深く痛感しました。
私はどの国も魅力はあると思います。しかし「当たり前は存在しない」こんなことを心のどこかにしまっておくべきだと海外経験から学びました。
また、世界的に見ても移民は大きな問題にもなっています。英国のEU離脱問題、米国のナショナリズム回帰、シリア内戦なども根本的には移民問題の側面が大きいです。実際に日本でも外国人を見る機会は多いです。
我々はそれを見たり聞いたりして、「〜人だから」など分断するのではなく、日本全体の人が経済的側面にも目を向ける必要があります。自国をすごい国だと認めた上で外国人の話も親身に聞いてみる。聞いた上で力になれる事がないか考える。これが一番大事なのかなと思っています。
ベトナム、中国など同じアジア圏でも問題を抱えている国は沢山あります。国家が分断しないように言論統制や武力弾圧がある国だってあります。私たちが思うより社会はずっと問題を抱えているのです。
私が見たベトナムの景色は美しく、国民もみんな幸せそうでした。しかし問題は沢山ある。今後は普段は目に見えない彼らの気持ちも心に刻んで生きて行こうと思います。