あんた何かライブ参戦記43〜1st anniversarワンマン〜 後編
【Zakuの苦悩と本心、そして決意へ】
割れんばかりの全力アンコールに応え
真っ先に姿を見せたのがZakuさん。
ここを(繋ぎ)任されたというZakuさんが
話したMCが
ボクたちの心を抉(えぐ)ったのです。
『ワンマンで味方しかいないし、配信も無いから』
そう言って
絞り出すように語ってくれた本音。
自身が「あんた」の活動を通じて抱いていた
葛藤、苦悩を赤裸々に話してくれたZakuさん。
「味方しかいなし、配信もないから」
この言葉を尊重すればここに書いていいものなのかどうか・・・迷いました。
迷いましたが、この日話してくれたZakuさんの想いは
一人でも多くの人に共有してもらいたい!
そう思うに至ったのでここに記させていただきます!
元戦友だったもんてろと一緒にステージに立ち同じ景色を見ながら様々な経験をしたこの一年・・・
『とても濃い一年でした』
先ずはたくさんのシーンを思い出すように
そうしみじみと言葉にしたZakuさん。
もんてろを知らない界隈がライブシーンを賑わせ始めている勢力図。
それでも「もんてろ」というネームバリューの強さをいちばん側にいるからこそ
改めて強く感じた一年だったとも言います。
『もんてろお帰りなのは良く分かる。それは全然いい!
でも、あんた何かとして一緒にステージに立つ事を決め、ベーシストZakuとしてどれだけ力があるのか(そう思って臨んだものの)
全然力が無かったと感じた一年でもあったんです。支えるだとか、力になるだとか・・・
全然な自分がいて自信から何からバキバキに折れる一年になってしまいました。
歌は歌わないけれど、ステージに立っている以上、どれだけ人の目に映るか、印象づけられるか・・・。
バックバンドじゃ無いしサポートでもない。
メンバーなのだから、Zakuはここにいる!
それを知らしめたいってそう思ってたけど
"もんてろの強さ"
その強さを横にいるからこそ思い知った一年でもありました。
(悪い意味は無い、あくまでもいい意味でという口ぶりである事は補足しておきます)
あぁ・・・やっぱりこの人はステージの上にいなきゃいけない人だって改めて強く感じてもいました。』
対バンイベントや遠征先で繰り返される
「ある」シチュエーション。
『私もメンバーなんだけど・・・な。』
心の中でそう呟く場面がたくさんあったと言います。
そんなシチュエーションの重なりが
徐々に自身の心に暗い帳(とばり)を落とし
自身のアイデンティティたる
いちばん大切な部分。
あんた何かの曲を書きたいのに、
曲を増やしたいのに"怖くて"書けない・・・。
そんな状態になっていってしまったのだと言います。
爆弾幸気圧色が強くなってしまうであろう自身の曲。
Zaku色か強い曲ではもんてろが生きないんじゃないか。
涙を滲ませながら悔しそうに苦しそうに
そう振り返ったZakuさん。
疑心暗鬼の闇が
Zaku色が強いから"こそ"
それをもんてろがもんてろ色に・・・いや
二人の「あんた何か色」にどう変えてくれるか。
あんた何かの音楽としての
いちばんの肝!
肝心要たる二人の相乗効果、化学変化を
見えなくさせてしまったのです。
しかし、
この話を勇気を持って切り出した事で
心を煽っていた霧が晴れ
その肝心な部分に気付けたZakuさん。
『二年目はゴリゴリにZaku色を出した曲を書きます!(なぜなら)もんてろが間違いなくそれをあんた何かの曲にしてくれるから!
二年目はもっと自分を出して、もんてろと二人であんた何かを作っていきたいと思っています』
Zakuさんの告白
そして決意に
心からの感謝とエールを
拍手や歓声に変えてZakuさんへ贈ったフロア
もんてろもこのタイミングで姿を見せると
予期しなかったであろうZakuさんの告白に
うっすらと涙を浮かべていました。
それはきっと
Zakuさんの苦悩を
肌で感じていたであろうもんてろが
思いの丈を話してくれたZakuさんへの
感謝のしずく。
『お互いに自分の気持ちを言うのが苦手な人種だけど・・・』と
気持ちを知ることの大事さ
そして気持ちを伝えることの大切さを改めて
感じていた様子。
本当に二人はやさしくて気遣い屋さんです。
だからこそ
時には甘えたり、気持ちを伝え合ったり
・・・。
何から何まで「言い合える」
そんな間柄である必要はないけれど
分かち合える部分は二人で手を取り合って進んでいってくれたらいいなぁ・・・
そう改めて感じたこのシーン。
楽しかった!
熱かった!
だけじゃない。
綺麗ごとだけじゃない。
このリアルがあるからこそ
感じられる幸せ。
愛おしく思える時間。
あんた何かの歩んだ一年。
そのリアルに心から幸せを感じられた瞬間。
二人の絆が深まり
理解が深まり
そしてそんな二人を心から大切にしたいと
そう強く思えた
アンコール前のZakuさんの決意表明だったのです。
【アンコール】
12 カウントダウン 【17】
13 THIS IS MY LIFE 【38】
14 THIS IS MY LIFE 【39】
15 THIS IS MY LIFE 【40】
-MC-
16 alcohol ROCK 【新】
17 キャスト 【39】
※【 】内の数字はライブでやった回数です。
ZakuさんのMCでより絆が深まった
ステージとフロア。
「カウントダウン」の曲フリで見せた
もんてろの表情の何とやさしいこと!!
完全にひとつになった心
それは
「カウントダウン」でのシンガロンに表れます!
もんてろが誘導した訳でもなく
完全なる自然発生だったシンガロン。
想いが重なり
想いに導かれるように
一つになった「声」
音程も外しまくりなら声だってガッサガサ。
けれど、すべてを受け止め心をひとつにした
みんなの声が
もんてろの詩(うた)と重なり
メンバーのメロディーに乗って
やさしさの層となって
会場全部を包み込んだのです!
メンバーたちの目の前に広がった
極上の景色!
よかったね。
この景色こそ
もんてろ、Zakuさん!
(もちろん、ゆーみ、まりなも一緒)
あなたたちが作った景色。
あなたたちが探していた景色。
そして、
あなたたちが進んだ道、
この一年の歩みを全肯定する景色でしたね。
『みんなカウントダウン、覚えてきてくれたんだね。
一緒に歌ってくれてありがとう!
みんなの歌にしていきましょうね』
もんてろのあの時のやさしい言葉は
ライブから何日も経過した今でも
心の中でずっとやさしく響いています。
もうね・・・。
この「カウントダウン」を
MV化して欲しいと思うほどの
周年ライブ最高の名シーンとなったのです。
「MV」と言えば、
ライブ前に告知があった「MV撮影」ですが
それはこの
アンコールのタイミングのいずれかの曲中に行われました。
どの曲かは公式発表がまだなので
伏せさせて下さいね!
・・・って
セトリを見れば一目瞭然。
バレバレではあるのですが、
あくまでもここは控えるというその配慮だけはさせておいてください(笑)
しかしこの撮影が
本当にキツかった!
何しろ体力ゲージがほぼほぼ「0」でしたからね。
それにしても
撮影をアンコール中の
フロアの体力が限界を迎えたところでやるってところが
いかにも「あんた何か」らしいですよね。
「撮影のためのライブ」ではなく
あくまでもライブのリアルに拘った
あんた何か。
まさしく限界の向こう側。
倒れる寸前でしたもん。(実際、まりなちゃんは真っ赤な顔のボクを見て心配になったとのこと)
てか、倒れなくてよかったよ。
だって倒れちゃったらMVに出来ないですもんね。
まんまの形を切り取った
あんた何かの初MV。
どんな形で映像化されるのか楽しみですね。
「alcohol ROCK」
『みんな、タオル持ってる?』
冒頭でそう問いかけたもんてろ。
そう!
この曲は、あんた何か待望のタオル曲に仕上げた曲になります!
『見様見真似でついてきて!』
そんなもんてろの司令を授かったフロア。
1番を聞いて曲調を掴むと
2番では早速
声をはさみ、ジャンプを加え
楽しさをオンザロック
あんた何かのロック(音楽)に酔いしれ
心のロック(変化)を愉しみ
人生をロック(楽しむ)する。
それが
あんた何かの「alcohol ROCK」
但し、
悪酔いしないように
熱くなりすぎないように
ステアに見立ててタオルを回す。
ほら・・・
「あんた」の音楽とこの「フロア」が混ざると
熱が高くなり過ぎますからね。
(実際にステアする理由には、アルコールと液体が混ざった時に発する希釈熱を下げる意味があります)
そんなふうに
想いを巡らせてこじつけて考えたくなるほどに
楽しい曲に仕上がっています!
因みにもんてろさんは
ウイスキーなら水割りが好み!
そしてZakuさんは
alcoholが飲めません。
ここまで約100分・・・
フラフラ、グロッキー寸前です。
だけれども
こんなに楽しいお酒(ライブ、「あんた」の音楽)はありません!
さぁ、残すはあの曲。
ラスト一曲
倒れたっていい!
余すところなく、最後の力を振り絞るのみ!
それが出来るのは
ボクらがあんた何かのキャストだから!
ボクらの目の前に
「あんた」がいてくれるから!!
ラスト一曲っーキャストぉ〜っ!
みんなであんた何かのキャストになろうぜぇーーっ!!
".うぉーーーーーっ‼︎‼︎"
Admを揺らすフロアの咆哮
今日一の圧縮
みんなの気持ち(魂)がもんてろの眼前に
凝縮します!
まさしく0距離
実態的なものよりむしろ完全に「0距離」だったのは【心】
凄まじき、一体感!
リフトもダイブも出来やしない!
そんな隙間すら生まれない
巨大な魂の塊と化したフロア。
当にぶっ壊れているリミッター
もんてろの歌声にも荒い息遣いが混ざります。
あんただって
あんただって
あんただってそう!
もんてろもZakuも
ゆーみもまりなも
そしてフロアも
想いを総動員して叫び
深く深く心に刻んだ
【絆】
あんた何か1st anniversarワンマン
365ページ分のヒストリー
そして
ストーリーは二年目へ。
どんな言葉を紡ぎ
どんなメロディーに乗せ
どんな色を重ねていくのか。
『まだまだ先があるからね。この続きはまた次にやろう』
幸せに満たされた表情で
そう言ったもんてろの瞳には
あんた何かのキラキラと輝く未来が
はっきりと映っていた事でしょう。
感謝のシルシとして・・・
アルバムの最後のページに・・・
※来年は四人分作りたき所存です。
あんた何か
最高です!
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