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助産院で第1子を出産してみて[前編]


私は助産院で第1子を出産しました。そして、その体験は「自分の人生でこんなに素敵なことが起こるのか!」と思うくらい幸せな経験になりました。

通院〜出産〜退院までの様子と、その中で感じたことを書いていきたいと思います。

他の助産院や病院がどんな感じかがわからないので、完全に私個人の体験を記したものになります。ご容赦ください。

助産院で出産しようと思った経緯

妊娠がわかり出産する場所を決める際
に、今回お世話になった助産院にしようと思った理由は、家から近くて、評判も悪くなさそうだったからです。

1年弱通うので、通うのに負担が無い場所で探してみたのですが、1番近くの出産できる場所がそこでした。病院か助産院かは特に気にしていません。

友人に「助産院で産む予定だよ」と伝えると、すごくこだわりがあるのでは…と思われることもありました。例えば、子どもにあげる食べ物は絶対にオーガニックなど。ですが、私はそこまでの強い意志はなく、深く考えずに決めました。

ただ、もともとナチュラル志向は好きだったので、結果的に助産院は私に合っていたなぁと思います。

出産までの通院

妊娠がわかって助産院に電話してみたところ、「病院で心音が確認できてから来てください」とのことだったので、私はその助産院と提携している病院に行って妊娠を確認してもらい、助産院に行きました。

初めて訪問したときに、助産院で出産できないような状況のときは、病院に搬送される旨の説明を受けて安心感がありました。

その他に、赤ちゃんはなぜか満月の日に生まれてくることが多いとか、パパさんの予定も合う日にタイミングよく生まれてくる子もいたよ、など出産にまつわる神秘話も教えてもらい、赤ちゃんを迎えるのが楽しみになったことが印象に残っています。

その後の検診は、基本は助産院で、検査のために提携の病院に行くこともありました。
私の行った助産院は昔ながらの民家で、祖父母の家の様な感じ。部屋は畳の和室で、検診も出産もお布団の上で行われます。

毎回、ほとんど同じ助産師さんが診てくれましたが、お会いする助産師さんはみんなとても優しく温かい雰囲気で、親しみやすかったです。

助産院では医療行為ができない代わりに、その助産院では検診のときに、お灸やオイルマッサージをしてくれたり、自宅で簡単にできる体操を教えてくれて、いつも体と心がほぐれました。

よく友人に「助産院でエコー見られるの?」と聞かれましたが、毎回エコーでお腹の中の様子も見ます。性別も助産院でわかりました。ただ、検査に行っていた病院のエコーよりも画質は荒めだったと思います。

助産師さんがいつもエコーを見ながら、赤ちゃんにも優しく声を掛けてくれたので嬉しかったです。

助産院への通院は落ち着いた穏やかな雰囲気で毎回癒され、通うのが楽しみでした。



出産を迎えるにあたっての心の変化


始めの頃は出産の知識がほぼ何もなくて、つわりには苦しみながらも、無知がゆえにのほほんと過ごしていました。

ですが、しばらくして既に子供が2人いる妹に何気なく出産がどんな感じだったか聞いたところ、1人目は促進剤を使って出産。2人目は無痛分娩にしたとのことでした。

「出産は痛い」とは思っていましたが、それでもみんな乗り越えてるし、なんとかなるだろうと思っていたので、「え?2人目を無痛分娩…!?もしかして陣痛や出産って想像よりはるかに痛いのかもしれない…助産院だと自然分娩だし大丈夫かな…」と、不安に思い始め「安産で産みたい」と思うようになります。

それから先輩ママさんに会ったら出産時の体験談を聞くようになりました。もちろん自然分娩の方もいましたが、途中で帝王切開になってしまったケースや吸引分娩になったケースも伺い、思っていたより自然分娩にならないことも多いんだなと思いました。

私の場合、自然分娩でないと通院している助産院ではなく病院での出産になります。助産院の素敵な助産師さん達にお世話になる中で、出産時や生まれた後の赤ちゃんもサポートしてもらいたい、少しでも恩返ししたい、助産院にお金を使いたいと感じ、助産院で赤ちゃんを産みたいという気持ちが強くなりました。

そして、結果はどうなるかわからないけど、自然分娩でなるべく安産になるように、今からできることをできる範囲でやってみようと決意します。


出産までにやったこと


1つ目はとりあえず出産についてもう少し知ろうと思い、YouTubeで妊娠・出産についての動画を見ました。具体的には偶然見つけたこちらのチャンネルに大変お世話になり、出産に臨むメンタルを整えられました。実際に陣痛が来た際も痛みに飲まれず落ち着いて対応できたと思います。とても感謝しています。


2つ目は、助産院で教えてもらった体操を毎日コツコツ行いました。

妊娠中の理想のお腹はスイカのようにお腹の上部からまんまるだそうですが、私は尖腹といってお腹の下の方が突き出ている状態でした。尖腹だと、お腹の中での赤ちゃんの姿勢が悪く、出産時に赤ちゃんが真っ直ぐ産道に降りてこられなくなり、陣痛も弱くなって難産になりやすいみたいです。

お腹の中の赤ちゃんの姿勢が大事なんて、全然知らなかったのでびっくりしました。「1日3回は体操やってね」と言われていましたが、妊娠後期の体調不良で気力が起きず、なんとか1日1回以上を続けていました。

途中、効果が感じられなくて心が折れかけましたが、助産師さんに「良い出産のために準備していたら、何も知らないときと同じ結果なわけないよ」「体操を頑張ってると、やっぱり出産のとき違うんだよねぇ」と励ましてもらって気持ちを立て直せました。

自然分娩でなるべく安産を目指して動いているうちに、「赤ちゃんのために1つ1つ行動を積み重ねられるのって幸せなことだよなぁ」「少しずつでも気付いたところ改善していって赤ちゃんと一緒に良いお産を迎えられるといいなぁ」「心と身体を整えて、赤ちゃんが過ごしやすい胎内環境をにできたらいいなぁ」と前向きな気持ちが湧いてきて嬉しかったです。

だいぶ長くなってしまったので、ここで一度区切って、後編として続きを書いていきたいと思います。

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