会計士試験を受ける前に

はじめに


私は令和6年会計士試験に合格したサガミハラと申します。

論文2回目で合格することができましたが、少しでも間違っていたら論文3回目、すなわち三振のリスクというのもありました。

今回はこれから会計士試験を受験しようと考えている方に向けた記事となっておりますので、安易に予備校に課金する前に考えてみてください。




時間を費やしても合格できないリスク


三大国家資格の中だと比較的やれば受かる試験なのは間違いありません。しかし、この言葉に惑わされて合格までの期間が長期化したり、最悪の場合
合格できなかった、ということもありえます。

自分自身の生活をかけて受験勉強をやってきたのに、合格できないとなると精神的につらいものはありますし、なおかつこの試験だけに専念していた場合、就職などが難しい層が出てくるのも事実です。

勉強したことは何かしら生きてくるよというのは間違いではないと思うのですが、会計士試験の合格を目指していた人間からすれば気休めにもならない言葉なのは分かると思います。この試験は科目合格制度は一応ありますが、有効期限が設定されており、定められた有効期限内に合格できなかった場合、科目合格が取り消されます。

これらを踏まえると、短期決戦が求められる試験ですが、短期とはいっても他の三大国家資格と比較して短期というだけであり、一般的に2~3年は費やす試験になります。

まずはどれだけ時間がかかるかをご理解下さい。

会計士試験に合格するまでの流れ

経済的な面


この試験は受験対策予備校を利用して合格を目指すのが一般的なため、独学で合格する人間というのはごくわずか、非常に稀です。

そのため、9割9分の受験生が予備校を利用することになりますが、予備校も慈善事業ではないため、講義・教材・模試などにはどうしてもお金がかかってきます。

正直、合格してしまえばあっさりと回収できてしまう金額ではありますが、合格する前からここまで自信を持てている受験生は少ないと思いますので現実的ではありません。

予備校を比較検討する際にも、受験が長期化した場合でも継続して受講料を支払うことができるか等を指標に色々聞いてみるのがいいと思います。

タダで受けれる予備校はありません。



学習量の膨大さ


この試験は科目数が多いだけでなく、内容がそこそこ複雑で量が多いことが難関資格たる所以だと思います。

そのため、学習量と比例してどうしても一日の大半を勉強に割かなければいけない時期があったり、やりたくなくても授業、答練に追われる日々があったりします。

この試験を受験するまでおおよそ勉強というものをしてこなかった私のような受験生の方々は最初慣れるまでにかなり苦しい思いをすると思います。
ここで慣れようとせずに後回しにしてしまうと、受けてない授業、答練、その他諸々がたまっていき、お金をドブに捨ててしまいます。

2~3年膨大な学習をするのは相当しんどいことですが、受けると決めたら耐えてくださいね。(気に病むほど頑張る必要はないです)

*気になったら「公認会計士試験 教材」で検索してみてください。大体これくらいだろうなと、イメージした教材の量を超えてきますよ。


短答式試験と論文式試験の概要

意外と知られていない


これは仕方がないという言葉で片づけるしかありません。

医師や弁護士は何をやっているのか非常にわかりやすく、ドラマや漫画などで大衆に認知されている職業だと思います。

一方で会計士はというと、会計という言葉に引っ張られて「レジ打ちする人なの?」と言われることもしばしばあります。

合格してマウント取ろうとしている方は要注意なのですが、マウント取ったつもりでも相手に伝わらないというリスクは考えておいてください。せっかく試験合格したのにマウントも取れないなんて、と悲しむ気持ちは分からなくはないですが、そもそも何事においてもマウント取らないのが無難です


おわりに


これから受験しようと考えている皆様、いかがでしたでしょうか?

安易な気持ちで金と時間使っていいものではないことは十分に伝わったと思います。でもそれだけに、合格した喜びというのは格別ですし、何より社会的信用度が高い仕事に就くことができます。

ぜひ、ご自身で十分に考えたうえでこの試験に挑戦してみてください!!

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