小さな手
彼女の心はすごく大きい。
「辛かったら辞めていいんだよ」
「今までいっぱい頑張ったね」
優しい言葉を投げ掛ける彼女の手はとても小さい。
小さな手を握りしめ、何もできない自分に嫌気をさしながら
笑顔を振り撒く彼女。
ぼろぼろの感情を押しころし、小さな手をぎゅっと握る彼女。
僕には彼女に返しきれない恩がある。
僕が一番辛い時、距離は離れていても、ずっとそばに居てくれた。
僕が逃げたい時、背中にそっと手を添えて、優しく微笑みかけてくれた。
君の優しさは他の人には伝わり辛いのかもしれない。
僕たちの関係は、普通ではないのかもしれない。
だからこそ
この気持ちには計り知れない価値がある。
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