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なんと言おうと#14 ~高校の選び方・前編~

皆さま、こんばんは。なんと言おうと#14です。

突然ですが、長い休暇を取れたら、こんな世の中じゃなかったら、じゃなくても行きたい場所ってありませんか?僕は北海道に行きたいですね。北海道はいったことがあるんですけど、何度行っても行き足りない。そんな場所だと思うんですよ。今住んでいる鳥取から北海道へ行くにはかなり遠いしお金もかかる。そんなわけで、よく北海道の地図を眺めているのですが(もともと地図を読むのが好きなので、北海道以外の地図もよく読みます)、人為発生的にできた街が多いので、街路は碁盤目状になっているし、だいたい村に1軒はセイコーマートがある。そして、僕が地図を読むにあたって最近注目しているポイントは「学校」で、小学校・中学校・高校の有無で子どもの多い少ないや自治体の財力がある程度わかる気がします。中学校までは町に1校くらいはありますが(昭和の大合併の際の自治体規模の基準の一つとして、中学校区単位というのがあったはずです)、高校となるとだいぶ偏りがあるんですよね。特に、道北とか人口密度の低い地域になると高校が主要な町に1校だけというところが多いんですよね。そこで、一つ疑問が発生しました。

「この地域に住んでいる子どもはどこの高校に通うのだろう?」

高校の選び方として、家からの近さや受験の難易度(偏差値)、学校の雰囲気や制服のかわいさ、高校卒業後の進路状況などがあると思いますが、そうは言っていられないような感じがします。
今回はそんな高校選びについて、10年前に高校選びをした僕が見つめなおしてみようと思います。ただ、まずはいきなり田舎における高校の選び方を見る前に僕の実家・福岡の都心部近郊における(当時の)一般的な公立高校選びについて書きたいと思います。それでは、改めて高校の選び方を見つめる回、スタートです。

高校の選び方 ~福岡県第5学区の例~

まず、福岡県の場合、細かく学区(ちょっと広めの校区のようなもの)が決まっており、公立高校(普通科)を受験する際は生徒の居住する地域によって、決められた学校の中から選ぶことになります。ちなみに、福岡の学区の分け方は下記リンクのとおり。

僕の住んでいた第5学区の範囲はこの通り。
那珂川市、太宰府市、春日市、大野城市、筑紫野市、福岡市博多区のうち東光中・東住吉中・住吉中・板付中・三筑中・那珂中・席田中校区、福岡市中央区のうち春吉中・高宮中・平尾中校区、福岡市南区(長丘中の第6学区の地域を除く全域)

この地域に住む生徒が選択できる公立の普通科高校は原則以下の8校(※中学校区によって例外があって、現在では僕の頃と変わっている点もありました)。
筑紫丘高校(憧れのトップ校)
春日高校(2番手校にして僕の母校/ヘッダ画像)
筑紫高校(野球やラグビーが強い。学区の端にある)
福岡中央高校(都心近くに立地)
筑紫中央高校(制服効果で女子に人気)
武蔵台高校(自転車通学必至)
柏陵高校(名前のとおり坂の上にある。僕の実家からは近い)
太宰府高校(芸術系の学科も併設)

その他、実業系の高校、私立高校も多数ありますが、ここからはそんな地域で育った人たちの高校の選び方を自身や当時の周囲の話を踏まえて書いていきます。

まず、考えるポイントは「家から通えるかどうか」。これは日本全国どの地域でもそうかと思いますけど、小中学区の端に住んでいた僕としても「できれば高校は近いところがいいなぁ」と思っていました。基準としては、自転車で通える地域、あるいは電車通学で行ける範囲かどうかといったところでしょうか。また、福岡の普通科高校なら朝7時半前後に学校に到着できるかどうかが大きな前提にあると思います。僕の地元(那珂川市)からだと、柏陵、春日、筑紫中央、筑紫丘あたりが自転車で通える範囲(30~40分くらい)になり、専門系高校を含めると福翔、博多工業(ともに市立)、福岡農業、私立まで広げると福岡女子商(2017年より町立→私立へ)、福岡海星女子学院あたりが近いかなと思います。筑紫高校も僕の通っていた中学から毎年数人は出ていますが、かなり遠い(筑紫が学区の端にあり、通学するとなると春日原までバスor自転車で行ってそこから西鉄電車とか?)なので那珂川からは大変かなぁという気がします。

次に考えられるポイントは「学力」。都心部という特性上、受験の競争率が高く、どうしても学校ごとの学力レベルがはっきり表れ、家から近くても学力がその高校に見合うレベルに達していなければ入ることができません。そのため皆行きたい高校の学力に到達すべく塾に通っていましたね。クラスおよそ35人中30人くらいは通っていたと思いますよ。僕みたいに通わなかった人間はレアキャラなのではと。しかも、福岡は公立至上の性格が強いので(就職にも影響すると聞かされて育ちました)、よほど私立の高校にこだわらない限りは公立(普通科でも実業系でも)に行きたがる。そして塾の選択肢が多いのも通塾率の高さにつながっていると思います。(余談ですが、僕が塾に通わなかった大きな理由は学校の勉強でいっぱいいっぱいで塾での勉強や宿題をする余裕がなかったからです。)
余談ですけど、同じ福岡にある東筑高校(第3学区)は野球部が夏の甲子園に6回出ているんですけど、そのうち4回においてエースピッチャーの苗字が石田。だから、石田くんのときに甲子園に出られるというジンクスが生まれて、石田くんが入ってくれることを毎年望んでいるとかいないとか。ただ、東筑高校は偏差値70超えの公立の進学校。野球で投手をやっている石田くんなら沢山いると思うけど、その学力に到達しているという条件が加わると・・・。地元の人も「まずは東筑に入れるよう、勉強頑張って」というほどだったのを思い出しました。


この学力の点を考慮すると、最初に挙げた8校のうち、後半の4校は中ぐらいの学力があれば合格を期待できますが、前半の4校(特に筑紫丘)はそれなりの学力がないと難しいと言われています(僕も筑紫丘に行ける学力には到達しませんでした)。ただ、学校の人気度合いによって受験倍率が異なりますので、必ずしもそうとは限りません。トップ校の筑紫丘は毎年人気が高いですし、筑紫中央や福岡中央も人気が高く、1.5倍近い倍率になっていました。

この2点が学校選びのベースにあると思います。ここからは、この2点を考慮した結果まだまだ複数選択肢がある場合の選ぶポイントについて書いていきたいと思います。

まだまだある選び方

校風。せっかく家から近くても、学力レベルに達していても、学校の雰囲気についていけなければ楽しい学校生活は送れませんよね。小学校、中学校は通う学校の選択肢が1つに絞られていることが普通だけど、高校から先は複数の中から1つ選べて、自分に合ったところに通えるのが良いと思います。僕みたいに、中学校がつらくて「早く卒業して、環境を変えたい。中学までのメンバーの多くとは別れて1から人間関係を築きたい。とにかく中学で楽しめなかった分を高校で取り戻したい」と思っていた人にとっては高校進学のタイミングはチャンスだと思います。そして、その選び方において、学校の雰囲気は重要でここを失敗するとまた高校もつらいだけの3年間になってしまいます。規律を重んじた校風がよいのか、自由な校風がよいかは人それぞれだと思いますが、体験入学とかで雰囲気を感じ取って自分に合っているかどうかは見ておくとよいと思いますよ。僕はやんちゃな子が寄り付かない堅実な校風の(と思った)学校を選びました。

ここからは僕は意識していなかったことですが、よく言われる話なので。
制服。僕は考えたことなかったし、男子だとあまりこだわらないポイントかもしれませんが、女子だと「ここの制服に憧れて入った」という話はよく聞きます。上述のとおり、福岡5学区だと筑紫中央高校は制服がかわいいことで評判で、元女子校の歴史も相まって女子が多い学校で、志望理由に制服を挙げる人は少なくなかったと思います。なお、僕の母校は制服においては県の人気制服ランキングで下から何番目かの順位だったような。男子は普通の学ランだけど、女子は警察官に近い制服。めっちゃいいように言って名探偵コナンの蘭ちゃん。そんな学校に制服で選んだ変わり者が・・・いたんだよなぁ。ちなみにその子は高校卒業後は確か警察学校に進んだと思います。

進路。進学志望だとこれを意識して選ぶ人が多いらしいです。僕は高校に入って先生に言われるまでまったく頭にありませんでした。いや、2つめに挙げた「学力」にはつながっているかな。大学進学は当然考えてましたけど、あくまで「中学で楽しめなかった分を高校で取り戻したい」という思いが強かったので。今思うとそうだよなと納得できます。高校のHPを見たときにまず何見るかって進路のコーナーですもの。そして、自分がどういう将来を過ごしたいのかを考えたときに、それに結び付けてくれる進路に進めるのか、進ませてもらえるのかって大事だなと思います。入った学校のレベルによって大まかな進学先って見えていて、学年の半数が国公立大学に進みその対策に特化した学校もあれば、大学は推薦狙いという学校、専門学校への進学者が多い学校、就職する人が多い学校もありますよね。どうしても一人ひとりに合わせた勉強をというのも都会の規模の大きな学校では難しいので一番多い層に合わせて勉強や入試の対策をしていたなと思います。僕の通っていた学校はめざせ国公立(もっというと地元の大学)という色が強かったゆえに、先生によっては専門学校、就職志望と言われると嫌そうな顔をするなんてことも・・・?僕でも、滑り止めでは福大も西南大も受けない、そのうえ2次では田舎の鳥取大学を志望したとき、最初は驚かれ(というか珍しがられたに近いかな)ましたね。

前編のまとめ

まぁ、僕が思いつく範囲ではこんなところでしょうか。都会の学校であれば、家から通えるところなのはもちろんですが、近いからといって学力が到達していないと入れない、しかし、子どもの数が多い→学校が多い なので学校の選択肢は多くなり学校の雰囲気とかそのほかの要素も見て決められるということが言えると思います。そして、都会は学校の選択肢が多い(その先の進路の幅も広がる)反面、高校ごとにレベルがはっきりしており、そこに自分の学力を持っていこうとするために、受験競争は激しいといえます。

また、福岡地区の進学校や位置関係の情報についてはこちらに端的に分かりやすく書かれていましたので参考になさってください。

さて、今回取り上げて要素を踏まえて、次回は田舎における高校の選び方を分析していきたいと思います。もし、自分はこうやって高校選んだよというのがあったら教えてほしいです。また、隠れ家的にやっているこのコンテンツではありますが、受験勉強真っ只中の12月下旬、学校選びをまだ迷っている人がいて、参考にしてくれる人がいるとうれしいです。

次回につながる最後はこのコーナー!

今週の1枚!

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#12の冒頭で話をしていました、沿岸バスのバス停丸板+αが届きました!実際にバス停で使われていたものですよ!ちなみに丸板の売上金はバス停の修繕費になるそうです(バス協会から交付金下りないんですかね?もしかして土地の占用が協会持ちじゃなくて自社なのかな?)

この「畠中町5丁目」は北海道増毛町にあります。僕自身増毛は2回行ったことがあってこのバス停もメイン通りの国道231号沿いにあるのに、通ったことがない気がします。あっ、自転車で行ったときに国道231号沿いを走っていたところを増毛駅跡に行きたいのと海沿いを行きたいのとで国道から外れた道を行ったような・・・。国道とその海沿いの道との分かれ目にある(バス停からは北に200m行ったところにある)セブンイレブンには行ったことがあるんですけど・・・。とにかく北海道行きたい!自転車でまた走りたいけどバスでも旅してみたい!!冒頭の北海道の話の一つはここにつながっており、次回の話もこの沿岸バスがキーになる?予定です。
パンフレットもじっくり読みたいと思います。今回もだらだらと5000字近く書いてますね…。というところで、また次回お会いしましょう!!

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