40代の私が結婚誓約書を作ってみた。

男女の継続的な性的結合と経済的協力を伴う同棲関係で、社会的に承認されたもの。
法律上、両性の合意と婚姻の届け出によって成立する。

結婚を調べると「夫婦になること・婚姻すること」と出てきた。ということで「婚姻」を調べた結果が上の文章だ。ちなみに夫婦と調べたところ「婚姻関係にある男女の2人組」とある。

40を過ぎて仕事ばかりしてきた私にとっての結婚とは、少しかけ離れている気がする。私は、結婚に「継続的な性的結合」を求めてもないし「経済的協力」がなくても生きていけるので必要ない。
ならば私にとっての結婚ってなんだろう。

先日ドラマで結婚契約書というものを見た。そういえば出席した結婚式で一緒に契約書を読み上げるのを何度か聞いた事がある。
思い立って私が今作る結婚契約書を考えてみた。

◆週に1度は、必ず同じベットで寝る。
出来れば同じ屋根の下で暮らしたい。それでも、ずっと一緒にいたいわけじゃない。ギリギリ存在を感じられる距離ぐらいがちょうどいいような気なする。
寝室は、一緒でも別でも構わないけれど一人になれる空間は、必ず必要だ。それでも週に１度は、必ず同じベットに寝るという束縛は、あったほうがいいかもしれない。
◆週に1度は、一緒に食事をとる。
ただ単に別々の料理は、非効率だと思うから。料理は嫌いじゃないけど必ず夕食を食べるとか朝食を食べるとかは、好きじゃない。食事は、あくまで自由に取りたいのだ。だから義務でない程度で。ちなみに『一緒に食べようよ。』と言われるのは好きだけど『食べないと体に悪いよ』と言われるのは、好きじゃない。
◆家を2日間以上開ける時は、県外旅行の時だけ。
どこまでを浮気というのか分からないけれど、きっと多分私も、別の男の人と飲みに行くこともあるだろうし、そのばの流れで一夜を共に過ごすこともあるかもしれない。ただ最終的に帰る場所は『ここ』なのだという揺るがない場所にしたいと思っている。なので彼が別の女の人と情事を繰り広げようと彼の中でちょっと1泊2日の旅行に行ったぐらいの気分ならそれでいいと思う。私もきっと旅行に出るから。
◆経済的自立していても困った時は、助けてと言い助けること。
理想なのは、両親との経済感覚だ。両親が突然お金に困ったら惜しみなくお金を渡す。それは貸すではない。でもその間には、そのことを打ち明けるという事実がある。もちろん経済的にも共同でありたい。困ったことがあれば、お金を出すし困った時は、助けて欲しい。でもそれが当たり前になることに抵抗があるのだ。自分が困っているという事実を蔑ろにしたくないし相手にもそうあって欲しいと思う。だからお財布は、別。でも困った時のお金は、貸し借りじゃない。ぐらいの経済関係でやっていきたいのだ。
◆お互いの両親を大切にする。
介護でなければ、同居は大歓迎だ。両親に求めるものも彼に求めるものも一緒だ。介護になってしまうと、その時の私の仕事の状況や気持ちの状況によって出来ないということもあるだろうけれど。同居については、問題ない。
遺産は、各々の両親のものを各々が相続すればいいと思う。もちろん私の両親が残したソファーに座らせないというわけじゃないし、家に一緒に住むというのならそれでもいいけれど現金化した時点でそれは、各々のものだと思っている。
◆死後の世界は各々を尊重する。
お墓に誰かと一緒位入りたいと思った事が今までの人生でないからわからないけれど。私自身は、散骨でもいいと思っているぐらいお墓に執着がない。なのでもう少し近くなってからお互いを尊重して決めたい。僕のお墓に入ってくれという言葉に返事ができるほど私は、まだ経験がたりてない。
◆自分の時間や友達、相手の時間や友達を大切にする。
お互いの時間を大切にしていきたい。人生の折り返しでたくさんのものを整理していくだろう。子供は作らない。子供を作るには、いろんなことを知りすぎたし歳を取りすぎた。今から子供を産んで彼らが幸せだと思ってもらえるようになれる自信もない。何より私自身が幸せでいられる自信がない。それよりもお互いの大切な人を一緒に大切にしていきたいのだ。お互いの大切な人が困ってたら一緒に助けたいし遠慮なくそれを言い合える間柄でいたい。パーティーも大歓迎だ。
◆お互い経済的にも精神的にも尊重する。
絶対これだけは嫌なことは？お金の苦労だ。
この歳になってお金で苦労することには、かなり抵抗がある。相手に借金があるとか、ギャンブルをするとかはやめて欲しいけれど自分の裁量の範囲内での娯楽程度であれば気にしない。

今の私が結婚に求めるもの。それは、多分私が生きていていいのだという確証なんじゃないかな。
帰る場所があってそこには、帰ってくる人がいる。
そこには、それぞれの生活があり、時間があり、思いがある。

ただ揺るぎない帰る場所と思ってる人が私以外にもう一人いる。そのくらいの結婚をしたいなと思っている。