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日記:20241026「ニキビと文学」

顔にニキビが四個もできている。食生活を見直したほうがいいかもしれない。なんにせよいじくりまわすとかえって悪化するしほっとくのがいちばんだろう。といいながら気付いたらいじくりまわしてる。鏡をのぞいてはふれてしまう。

ニキビにかぎらずこういうことはよくある。ほっとけばいいのにあれこれいじくりまわすことで余計に問題がおおきくなる。気にしなければすむような問題に過剰に反応しておおごとにしてしまう。「下手にさわるくらいならなにもしないほうがマシ」という問題は世のなかにたくさんある。問題があるからといいつつけばいいというものでもない。

ここまでが一般良識的なはなし。良識的にはそうだとしてもそうあれないのが人間で、文学なんかだと「気にするようなことでもないことを神経質に気にしすぎておかしな方向にむかうひと」がよくでてくる。こういう人間を説得的に造形できたらそれだけで文学作品っぽくはなる。

たとえば「SNSのいいねの数が気になりすぎておかしな方向にむかうひと」を徹底的に描いたらどうだろう。アイデアとしてはどこにでもありそうだけどその心理を克明に描写できたらそれはそれでおもしろくなりそうだ。どうせなら(対象を外側から観察するような客観的描写ではなく)主観的描写がいい。要するに「そのひとからどのように世界がみえるのか」が描写できているといい。これを描写できるのが文学の醍醐味なので。

古臭いかんがえかたかもしれないけど文学とは人間を描くものであり……よし、ここでやめよう。そんなことまでかたりはじめたらねむれなくなる。おやすみ(ニキビをいじりながら)。

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